小倉城 ①〔城内・八門跡 ~ 福岡県北九州市小倉北区〕

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「若松城」から車を走らせること約10分、『小倉城』に到着。
ここ小倉城は、私が小学生の頃から何度となく訪れている場所でありながら、今日ほど小倉城を散策したことはありません。3時間ほどかけてゆっくりと見て回ると新たな発見だらけです。

この『小倉城』。
関ケ原の戦いの後、戦功として「細川忠興」が豊前国を領した際、ここ小倉城を
居城とします。細川忠興が肥後国に移封の後は、小笠原忠真が小倉城に入ります。
この後から明治維新に至るまでの間、小倉城は様々な戦いの場となります。

では早速、城内に侵入!
まずは、天守には入らず、城周囲の「八つの門跡」を確認していきます。

「松本清張記念館」の前を横切り、本丸と松の丸の間の1つ目の門、

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『西の口門』から城内へ!

小倉城に存在する八つの門の中でも、ここ西の口門は「裏門」にあたると思うのですが、ま~~~立派なものです。

西の口門から入ると、すぐ左側に2つ目の門、

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『鉄門(くろがねもん)』があります。鉄門から入ると本丸に繋がっています。

写真を見ても分かるように、右の石垣は新しく、左の石垣は古く変色しています。これは、明治維新に向けた幕末の動乱の中、小倉城が落城した際に火熱を受け、
赤く焼け焦げた跡だと言われています。
この鉄門は、中老以下の一般武士が登城するときに利用した門だったようです。

鉄門の階段を上ると見えてくるのが、この案内板。

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『旧第十二師団司令部の正門・鉄門跡』

日清戦争の後、軍備拡張のために第十二師団が生まれ、その司令部庁舎が小倉城の本丸跡に建てられました。

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この第十二師団の軍医部長として配属されたのが「森鴎外」です。
小倉城の近くに、北九州市の「市指定史跡」として『森鴎外 旧居』が残っているのですが、それすら知りませんでした・・・。

さて、もう一度階段を下りて鉄門まで戻りると、正面には、

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『松の丸跡』が広がっています。
奥の方で若い男女2人が楽しそうにたわむれていましたので、松の丸跡に入るのは遠慮して、次の門に向かいます。

その途中、

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『井戸跡』を見つけます。
小倉城内に「井戸跡」があることも新たな発見!

さらに進むと、

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石垣に刻まれた『卍』の刻印。
これは、小倉城築城の際に、この石垣周辺を請け負った家臣の家紋だと言われています。「卍」を家紋として用いていた家は多かったようです。

この「卍」の前を通り過ぎると、すぐ右側に3つ目の門、

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『槻門(けやきもん)』が現れます。

この槻門は、城主や家老などの身分の高い武士や主な寺の住職のみが通行を許された門だったそうです。「鉄門」と同様に、「槻門」は松の丸と本丸とをつなぐ門でもあります。

ここから本丸には上らず槻門を横切った後に、道を右へ下っていくと4つ目の門、

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『大手門』に出てきます。
小倉城の正門となる立派な玄関口です。

このように、

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正門にふさわしい巨大な石を使用して石垣を作っています。

そして、この「大手門」の先にあるのが、5つ目の門、

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『大手先門』です。
当時、小倉城に入る際には、この「大手先門」をくぐった後に「大手門」から入城していました。この写真の右側に建つビルは北九州市役所です。

では、次の門へと移動するために北へ進みますが、その途中に、

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小倉城天守の全景が見えるエリアを通ります。

まずは石垣に圧倒されます。細川忠興ご自慢の石垣で、成形した切り石を一切使っていない「野面積み」の石垣です。一見の価値ありですよ!!

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さらに、水堀も想像以上に立派な小倉城!
松の丸がある南側以外、小倉城の北・東・西の三方は水堀で囲まれているのです。

そして、この水堀の横には、

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大きな鳥居があり、この鳥居をくぐって歩き進めると、「北の丸」への入口となる6つ目の門、

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『北口門』があります。
この門の先が「北の丸跡」であり、現在は「八坂神社」となっています。

ここで北の丸には入らずに、もう一度鳥居まで引き返し、小倉城の東側に位置する7つ目の門に向かいます。

すると、その途中、

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こんな悲しい落書きが・・・。

「原田ーーーーー!!」 って思わず叫ぶ私・・・。

そして、7つ目の門、

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『虎ノ門』に到着。
天守から見て、「寅の方角」にあったことが名前の由来だそうです。

虎ノ門を出て、小倉城北側の外周を歩き、最後の8つ目の門を目指します。

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北側の水堀を眺めながら歩いていると、

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絶好の撮影ポイント見つけました。
何度も何度も歩いた場所ですが、このようなアングルでの小倉城も新たな発見!!

さて、北の丸に入った後に、本丸へとつながる8つ目の門、

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『多門口門』にようやく到着。
1つ目の門「西の口門」から始まり、約1時間経過しています。

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そして、枡形虎口を通過すると、ようやく、

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『本丸跡』にたどり着きました。 かなり広い!!

さて、いよいよ小倉城天守内に突入します!!

乞うご期待!!

 

腹水胸水腎臓病専門 漢方カウンセラー西山の『薬匠堂 歴史探訪記』

 

 

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