30年悩んだ症状が、9カ月で改善!
今回は掌蹠膿疱症の経過報告です。ステロイドを思い切って中断して漢方対策した結果、皮膚の状態はとてもよくなってきました。簡単に紹介させて頂きますので、対策の参考にして頂けるとありがたいです。
≪患者様情報≫
■年齢:60歳
■性別:女性
≪発症時期から今までの経緯≫
30年前に発症して掌蹠膿疱症と診断される。ステロイドを使いながら治療していたが、年々皮膚の状態は悪くなり今に至っている。今後もステロイドを使い続けていくことが不安で仕方ない。
≪症状に関する情報≫
□部位:手のひら、手の甲、足のすね辺り
□症状:痒みが強い
□皮膚の状態:膿疱が出来て、破けての繰り返し
□皮膚の症状以外:関節痛がある
□ステロイド:使用している
□アレルギー:花粉症
≪体質や生活面での問題点≫
■寒がり、足先の冷え
■肩こり、首のこり
■頭重感
■口内炎が出来やすい
■疲れやすい
■足がむくみやすい
■便秘がち
■水分摂取量が少ない(1L未満)
■舌裏:静脈がハッキリ分かり、膨らみがある
≪漢方対策後1カ月≫
ステロイドを中断したせいか、かなり症状が出ている状態。梅雨時期のためか、足が浮腫みやすくなったような気がする。関節の痛みも変わらず出ている。浮腫みは朝になればある程度引いている。
≪漢方対策後3カ月≫
浮腫む事もなくなり、皮膚の症状も改善に向かい始めている。関節の痛みは続いているが検査しても異常はない。
≪漢方対策後9カ月≫
足の症状はまだ若干残っているが、手のひらの症状はほとんど改善した状態。最初に比べるとかなり良くなっているので、今の状態をキープしてもっと治していきたい!
≪患部の写真≫
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対策前 | 対策後1カ月(ステロイド中断) | 対策後9カ月 |
※経過、効果の度合いには個人差があります。
≪担当者メモ≫
通常はステロイド治療と並行しながら漢方対策をするケースが多いのですが、今回は患者様の希望で最初からステロイドを中断して、漢方対策をスタートしました。予想通り1カ月の段階では、ステロイド離脱症状でかなり症状が悪化ました。しかし、その後も根気強く対策を継続し、3カ月後から改善に向かい、9カ月の時点では皮膚の症状はかなり安定した状態で落ち着いています。まだ関節痛など気になる症状は残っていますので、全ての症状が改善に向かうように、引き続き対策を続けていきたいと思います。