バセドウ病は不治の病ではありません

薬匠堂@漢方カウンセラー 小原
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❏甲状腺機能亢進症の代表的な疾患である『バセドウ病』

バセドウ病は20~50歳代の女性に多くみられる疾患で、薬匠堂においても女性の相談が多い疾患の一つです。

既にバセドウ病を発症されている方、バセドウ病かなと思ってらっしゃる方、どちらも不安な毎日を過ごされていることと思います。

しかし、安心してください!!バセドウ病は不治の病でもなんでもなく、完治する病気であり、漢方対策することで完治に向かっている方も沢山いらっしゃるのです!

病院で治療する場合は、抗甲状腺薬などを用いて治療することが主な治療で、抗甲状腺薬で効果が出ない、もしくは副作用が出る場合には、外科治療アイソトープ療法が行われます。

抗甲状腺薬で効果がある場合も、治療期間が2年程度と長く、患者様の精神的負担も大きくなります。効果が出ない場合や副作用が出る場合は、10~20年と長い期間悩まれている方が多いのがこの疾患です。

更に厄介なのは、再発率の高さです。一度薬によって症状が落ち着いても、60~70%の割合で再発してしまうといわれています。

では、なぜ一度症状が落ち着いても再発してしまうのかというと、それは患者様の『自己免疫システム』が根本的に整っていないからなのです。

❏バセドウ病を治す『漢方による自己免疫調整対策』

バセドウ病は、本来身体を守る免疫システムが暴走して発症する『自己免疫疾患』の一つです。

何らかの原因で、自分自身を攻撃する自己抗体を作り出し、甲状腺を刺激することで、甲状腺ホルモンを過剰に産生するようになってしまうのです。

抗甲状腺薬は過剰に作られる甲状腺ホルモンをコントロールするために用いられますが、自己抗体を減らすわけではありません。

西洋薬による対症療法では、過剰に作られた甲状腺ホルモンをいくら減らしても、甲状腺を刺激する自己抗体はそのままなので、完全に良くなったとは言えません。

自己抗体がそのままなので、再発率もどうしても高くなってしまうのです。

漢方対策では、現在出ている症状を改善する為の対策と、症状が出ないように自己免疫システムを正常化するための対策を同時に行います。

今出ている症状を改善し、自己免疫が自分自身を攻撃しないようになれば、自ずとバセドウ病も完治に向かっていくのです。

❏バセドウ病完治に向けて

バセドウ病完治に向けた根本対策をするには、まずは患者様の状態をしっかりと把握する必要があります。

バセドウ病だからといって、使う漢方が決まっているわけではありません。

患者様お一人お一人に本当に必要な漢方を使う事で、効果発現も早くなり、完治までのスピードも飛躍的に向上するのです。

薬匠堂では電話やメールで、以下のような内容を必ず伺うようにしています。

◎バセドウ病を発症した経緯

バセドウ病は遺伝的な要素が大きいといわれています。そういった素因に、ストレスや疲れ、睡眠不足など、様々な環境的要因が重なる事で発症している方が非常に多いと感じます。

バセドウ病を対策するには、まずどういった経緯で発症したか等しっかりと把握することが、完治に向けてのスタートとなります。

◎現在までの治療内容

病院では、メルカゾールやチウラジール・プロパジールなどの抗甲状腺薬を使用することがほとんどです。薬を1日何錠服用しているのか、何年続けているのか、薬が変わっているのかなどを伺う事で、今までの状況を細かく把握していきます。

◎現在患者様が抱えている症状

バセドウ病によって生じる症状は様々です。現在出ている症状を細かくチェックすることで対策するべきポイントや優先順位が明確になります。

≪こんな症状ありませんか?≫

  • 顔つきがきつくなった、皮膚が黒くなる、皮膚の痒み、脱毛
  • 手足のふるえ、手足のしびれ
  • 頻脈、動悸・息切れ、浮腫み
  • 暑がり、微熱が続く、疲れやすい、倦怠感、口喝、体重減少
  • 発汗過多
  • 不眠、イライラが強い、落ち着かない、集中力の低下
  • 軟便が続く、排便回数が多い
  • 月経不順、無月経

◎患者様の体質や生活環境を把握

バセドウ病などの慢性疾患では、体質的な問題を抱えている方がほとんどです。

体質的な問題があることで、症状が強くなったり、症状が長引いたり、再発しやすくもなりますので、以下の項目に関して細かくチェックしていきます。

体質的な問題が分かることで、改善のスピードも断然速くなります。

  • 顔色
  • 毛髪
  • 寒熱
  • 発汗
  • 精神状態
  • 排尿・排便状況
  • 生理状況
  • 食事などの飲食物
  • 生活環境
  • 仕事の環境

◎血液データによる現状の把握

症状や体質を把握することも大事ですが、血液データは客観的な判断をする上でも、非常に貴重な情報です。

FT4・FT3(甲状腺ホルモン)、TSH(甲状腺刺激ホルモン)、TRAB(TSHレセプター抗体)を中心に細かくチェックします。

定期的に検査している場合は、直近数回のデータがあることが望ましいです。

❏バセドウ病の根本的漢方対策ポイント

対策ポイント①『免疫システムの正常化』対策

バセドウ病対策においては、根本的に改善する為の要となる対策です。

免疫システムに異常をきたした結果、自己抗体を作り、甲状腺ホルモンが過剰に産生されるようになりますが、このメカニズムを根本的に整えていきます。

バセドウ病の場合、FT4、FT3が高く、TSHが低い状態にありますが、このどちらも正常値に安定すれば、免疫システムも整ってきたと言えるでしょう。

再発しやすいのもバセドウ病の特徴ですが、免疫システムを正常化することで、『繰り返し再発しない』強い体へと根本的に変えていきます。

対策ポイント②『不快な症状改善(体質改善)』対策

バセドウ病を発症すると、実に様々な症状が現れます。

患者様によって症状は様々ですが、症状が長引くことで、患者様の心や体の大きな負担となってしまいます。

そうならないためにも、症状や体質に合った漢方を使う事で、速やかに症状を緩和していきます。

具体的には、次のような対策を行っていきます。

≪理気(りき):自律神経の安定≫

バセドウ病は、自律神経が交感神経優位になるためイライラしやすくなります。睡眠障害でお悩みの方が多いのもそのためです。

そして、ストレスが強い状態(交感神経優位)が続きますので、更なる悪循環に陥り、自律神経はどんどん乱れてしまいます。

自律神経が乱れると様々な症状を起こすだけでなく、免疫システムも乱れやすくなりますので、漢方でしっかりと体質改善する必要があります。

≪清熱(せいねつ):過剰な熱を取り除く≫

前述したようにバセドウ病は、新陳代謝が活発になる病気です。車でいうと常にアクセル全開のような状態なので、不要な熱が生じるため、出てくる症状も「熱」の症状です。

全体の熱の状態がどのくらいか把握して、その状態に応じて『不要な熱を取り除く』漢方が必要になります。

≪補腎(ほじん):腎陰虚を補う≫

漢方では、子宮・卵巣といった生殖器も含めて『腎』と捉えます。

ホルモンバランスをコントロールするのは『腎』の働きとなりますので、腎の力を補う「補腎薬」が必要となります。

❏バセドウ病改善の指標

バセドウ病を漢方対策する場合は、30日ごとに経過を伺いながら対策を進めていきます。

現在出ている症状の改善は15~30日ぐらいで効果を実感される方が多いです。

体質的な部分も早く変化が見えやすい部分、少し時間がかかる部分とありますので、それはその都度お伝えしながら対策を続けます。

FT4やFT3、TRABの変化は、2~3か月ぐらいで変化が出てくるケースが多いと感じています。

症状や体質が改善し、血液データも安定すれば、ゴールも近付いていると言えます。

血液データが安定し、半年~1年間服用を続ければ、その後減量しながら服用しなくても大丈夫な状態まで持って行くことが可能です。

❏生活環境を改善することも大事です

他の疾患にも言える事ですが、漢方対策をしているからといって、生活環境はそのままでいいという事はありません。

せっかくあなたの体に合った漢方を使っても、生活環境が乱れていては漢方の効果も鈍くなってしまいます。

ご相談を頂く際に、現在の生活環境などもチェックしますが、『変えるべきところ』『このまま頑張っていただきたい事』などはその都度アドバイスさせて頂いております。

  • 夜更かししていませんか?
  • 暴飲暴食していませんか?
  • ストレスが溜まっていませんか?
  • 頑張りすぎていませんか?
  • 身体の疲れは大丈夫ですか?

❏まだバセドウ病と診断されていない方

バセドウ病を発症すると、様々な辛い症状を引き起こします。

まだバセドウ病と診断されていない方も、以下のような症状がある場合は、一度病院で検査してみてください。

  • 疲れやすい
  • 体がだるい
  • 動悸がする
  • 睡眠障害
  • 食欲亢進
  • 同じように食べているのに体重減少する

❏バセドウ病対策の症例

症例① 60歳 男性

*服用の経過、効果の度合いには個人差がございます

≪今までの経過・相談内容≫

  • 昨年バセドウ病(甲状腺機能亢進症)を発症する。
  • 甲状腺機能亢進による諸症状もでているので、漢方対策して改善したい。

≪現在の症状≫

  • 動悸がする
  • 脈が速い
  • 体重減少
  • 手のふるえ

≪体質≫

  • 夢を見ることが多い
  • 運動は適度にしている
  • 慢性的な肩こり・首のこり
  • 動悸や息切れを感じることがある

≪1日の水分摂取量≫

  • 1000ml

≪現在服用中の薬≫

  • メルカゾール(抗甲状腺剤)
  • アムロジピン(高血圧症・狭心症治療薬, 持続性Ca拮抗薬)
  • ジャヌビア(選択的DPP-4阻害剤, 糖尿病用剤)

★対策前直近の血液データ

FT3 FT4 TSH TSHAb
9.18 2.25 0.010>
AST ALT LD ALP
27 58 151 178

≪対策開始後30日≫

元々出ていた症状がかなり楽になっている。ふるえも軽減し、動悸を感じることもなくなった。

★1か月後の血液データ

FT3 FT4 TSH TSHAb
4.26 1.64 0.010> 11.9
AST ALT LD ALP
35 75 228

※ご相談を頂く一月前のTSHAbは22.1

≪対策開始後2ヶ月≫

対策前に出ていた、手のふるえ、動悸、脈が速いといった症状は全て改善された。

甲状腺ホルモンの数値も正常値になったため、先生も驚かれている。病院では甲状腺ホルモンが下がり過ぎないように、チラージンが処方された。

★2か月後の血液データ

FT3 FT4 TSH TSHAb
2.77 1.13 0.010>
AST ALT LD ALP
31 69 224

≪考察≫

最初にご相談を頂いた時は、バセドウ病の症状も出ているため、機能亢進しているような状態が話すけでも分かるような状態。自律神経などの体質改善を含めて根本対策することで、1カ月の時点でも効果が現れ始め、2ヶ月が経過した時点でバセドウ病による症状は全くなくなるまで改善。

自律神経が自己免疫に強く影響することが、非常に分かりやすい症例。バセドウ病による症状が無くなったことで、他の体質的な部分が気になるようになり、現在は更に体質が改善するように対策中。


症例② 21歳 女性

*服用の経過、効果の度合いには個人差がございます

≪今までの経過・相談内容≫

  • バセドウ病と診断されたのは最近。今出ている症状が1年ほど前から少しずつ出ている。
  • 最近になって目の症状も出始めているため、色々と探して漢方に辿り着いた。

≪現在の症状≫

  • 発汗過多
  • 動悸
  • 息切れ
  • 脈が速い
  • 手のふるえ
  • 集中力の低下
  • 疲れやすい

≪現在服用中の薬≫

  • メルカゾール(抗甲状腺剤)

★対策前直近の血液データ

FT3 FT4 TSH
17.4 5.80 0.010>

≪対策開始後30日≫

今まで出ていた症状はほとんどなくなった。血液検査の数値も劇的に良くなったため、病院の先生も驚かれいている。

★1か月後の血液データ

FT3 FT4 TSH
3.5 1.82 0.010>

≪考察≫

最初の問診では、体質的な問題はそこまで見られなかったため、自己免疫異常を整える対策を徹底的に行う。対策開始後1か月後で、症状はほとんど消失し、甲状腺ホルモンの数値もかなりの改善がみられる。1カ月で症状が改善することは非常に多いが、血液データの数値が改善に向かうケースも少なくない。

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