橋本病は不治の病ではありません

薬匠堂@漢方カウンセラー 小原
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❏慢性的に甲状腺に炎症が起きる病気『橋本病』

橋本病(慢性甲状腺炎)は、バセドウ病と同じく、20~50歳代の女性に多くみられる疾患ですが、薬匠堂においても女性の相談が多い疾患の一つです。

既に橋本病を発症されている方、橋本病かなと思ってらっしゃる方、どちらも不安な毎日を過ごされていると思います。

しかし、安心してください!!橋本病は不治の病でもなんでもなく、完治する病気であり、漢方対策することで完治に向かっている方も沢山いらっしゃるのです!

❏橋本病を治す『漢方による自己免疫調整対策』

橋本病は、本来身体を守る免疫システムが暴走して発症する、『自己免疫疾患』の一つです。

何らかの原因で、甲状腺を異物と認識する自己抗体を作り出し甲状腺を破壊することで徐々に甲状腺機能低下症に陥ってしまい様々な症状を引き起こしてしまいます。

病院での治療は、甲状腺ホルモンが不足している場合、甲状腺ホルモン薬を内服し、足りないホルモンを補充していきます。

しかし、甲状腺ホルモンを補充したとしても、根本的な治療をしているわけではありませんので、薬も一生飲み続けなくてはなりません。

橋本病を完治させるためには、ホルモンを補充するだけでなく、根本的な『自己免疫システム』を正常化することが一番大事なことなのです。

漢方対策では、現在出ている症状を改善する為の対策と、症状が出ないように自己免疫システムを正常化するための対策を同時に行います。

今出ている症状を改善し、免疫システムを整える事で自己抗体が自分自身を攻撃しないようになれば、自ずと橋本病も完治に向かっていくのです。

❏橋本病完治に向けて

橋本病完治に向けた根本対策をするには、まずは患者様の状態をしっかりと把握する必要があります。

橋本病だからといって、使う漢方が決まっているわけではありません。

患者様お一人お一人に本当に必要な漢方を使う事で、効果発現も早くなり、完治までのスピードも飛躍的に向上するのです。

薬匠堂では電話やメールで、以下のような内容を必ず伺うようにしています。

◎橋本病を発症した経緯

橋本病は遺伝的な要素が関係すると言われています。そういった要因に、過度なストレスなどが重なる事で発症している方が非常に多いと感じます。

橋本病を対策するには、まずどういった経緯で発症したか等しっかりと把握することが、完治に向けてのスタートとなります。

◎現在までの治療内容

病院では、チラージンなどの甲状腺ホルモン薬を使用することがほとんどです。薬を1日何錠服用しているのか、何年続けているのか、薬が変わっているのかなどを伺う事で、今までの状況を細かく把握していきます。

◎現在患者様が抱えている症状

橋本病によって生じる症状は様々です。現在出ている症状を細かくチェックすることで対策するべきポイントや優先順位が明確になります。

≪こんな症状ありませんか?≫

  • 皮膚の乾燥、脱毛、顔のむくみ、甲状腺腫大、のどの違和感
  • 脱力感、肩こり、筋肉疲労
  • 息切れ、浮腫み
  • 寒がり、疲れやすい
  • 食欲低下、食欲低下なのに体重増加
  • 汗が出ない
  • 気力の低下、過度な眠気、ボーっとしている
  • 便秘が続く
  • 月経不順

◎患者様の細かな体質把握

橋本病などの慢性疾患では、体質的な問題を抱えている方がほとんどです。

体質的な問題があることで、症状が強くなったり、症状が長引いたり、再発しやすくもなりますので、以下の項目に関して細かくチェックしていきます。

体質的な問題が分かることで、改善のスピードも断然速くなります。

  • 顔色
  • 毛髪
  • 寒熱
  • 発汗
  • 精神状態
  • 舌の色
  • 排尿・排便状況
  • 生理状況
  • 食事などの飲食物
  • 生活環境
  • 仕事の環境

◎血液データによる現状の把握

症状や体質を把握することも大事ですが、血液データは客観的な判断をする上でも、非常に貴重な情報です。

FT4・FT3(甲状腺ホルモン)、TSH(甲状腺刺激ホルモン)、TgAb(抗サイログロブリン抗体)などを中心に細かくチェックします。

定期的に検査している場合は、直近数回のデータがあることが望ましいです。

❏橋本病の根本的漢方対策ポイント

対策ポイント①『免疫システムの正常化』対策

橋本病対策においては、根本的に改善する為の要となる対策です。

免疫システムが異常となった結果、自己抗体を作り、甲状腺を攻撃するようになりますが、このメカニズムを根本的に整えていきます。

橋本病で甲状腺機能が低下した場合、FT4、FT3が低く、TSHが高い状態にありますが、このどちらも正常値に安定すれば、免疫システムも整ってきたと言えるでしょう。

自己抗体(TgAb)の数値が正常範囲戻ったかも、改善に向かう上で重要な指標です。

対策ポイント②『不快な症状改善(体質改善)』対策

橋本病を発症すると、実に様々な症状が現れます。

患者様によって症状は様々ですが、症状が長引くことで、患者様の心や体の大きな負担となってしまいます。

そうならないためにも、症状や体質に合った漢方を使う事で、速やかに症状を緩和していきます。

≪補気(ほき):気を補う≫

橋本病は新陳代謝を活発にする甲状腺ホルモンが減少しますので、出てくる症状も疲労感や食欲低下など、気虚の体質にみられる症状が多くあります。

患者様の体質に応じて「補気(気を補う)」漢方を使用します。

≪理気(りき):自律神経の安定≫

橋本病は過度なストレス状態にある方が多く発症する疾患です。精神的なストレスも強く自律神経の乱れがある場合、気力の低下や過度な眠気などが症状として現れます。

自律神経が乱れると様々な症状を起こすだけでなく、免疫システムも乱れやすくなりますので、漢方でしっかりと体質改善する必要があります。

≪補血(ほけつ):血を補う≫

気虚体質が慢性しかし結果、血が不足している状態に陥りやすくなります。

皮膚の乾燥などが体質としてある場合は、そういった部分まで考慮して対策する必要があります。

≪補腎(ほじん):腎陽虚を補う≫

漢方では、子宮・卵巣といった生殖器も含めて『腎』と捉えます。

ホルモンバランスをコントロールするのは『腎』の働きとなりますので、腎の力を補う「補腎薬」が必要となります。

❏橋本病改善の指標

橋本病を漢方対策する場合は、30日ごとに経過を伺いながら対策を進めていきます。

現在出ている症状の改善は15~30日ぐらいで効果を実感される方が多いです。

体質的な部分も早く変化が見えやすい部分、少し時間がかかる部分とありますので、それはその都度お伝えしながら対策を続けます。

FT4やFT3、TSH、TgAbの変化は、2~3か月ぐらいで変化が出てくるケースが多いと感じています。

症状や体質が改善し、血液データも安定すれば、ゴールも近付いていると言えます。

血液データが安定し、半年~1年間服用を続ければ、その後減量しながら服用しなくても大丈夫な状態まで持って行くことが可能です。

❏生活環境を改善することも大事です

他の疾患にも言える事ですが、漢方対策をしているからといって、生活環境はそのままでいいという事はありません。

せっかくあなたの体に合った漢方を使っても、生活環境が乱れていては漢方の効果も鈍くなってしまいます。

ご相談を頂く際に、現在の生活環境などもチェックしますが、『変えるべきところ』『このまま頑張っていただきたい事』などはその都度アドバイスさせて頂いております。

  • 夜更かししていませんか?
  • 暴飲暴食していませんか?
  • ストレスが溜まっていませんか?
  • 頑張りすぎていませんか?
  • 身体の疲れは大丈夫ですか?

❏まだ橋本病と診断されていない方

橋本病を発症し、甲状腺機能低下症になると、様々な辛い症状を引き起こします。

まだ橋本病と診断はされていないかも、以下のような症状がある場合は、一度病院で検査してみてください。

  • 疲れやすい
  • 体がだるい
  • 気力の低下
  • 過度な眠気
  • 食欲低下
  • 食欲低下しているのに体重増加する

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