我が家から車で南下すること2時間、宮崎県最南端の岬「都井岬」を目指します。
この「都井岬」を訪れる目的は2つ!
1つは『天然記念物である野生の馬・御崎馬』を見ること。
そしてもう1つは『日本の灯台50選・都井岬灯台』を訪れること。
家を出発して、1時間半が過ぎた頃に見えてくるのが、この『幸島』。
幸島は無人島ですが、約100匹のニホンザルが生息しており、幸島全体が『幸島サル生息地』として
国の天然記念物に指定されています。
砂浜に下りて、遠目で幸島を見てみますが、猿の存在は確認できません。
実は、幸島までの「渡し船」があるようで、島に渡れば猿を間近で見ることができるようです。
次の機会に・・・。
そして、まずは「都井岬灯台」に到着!
ここ「都井岬灯台」は、九州で唯一、参観できる灯台らしいのです。
実は、参観可能な灯台というのは、全国でも15か所しかないのだとか・・・。
では、灯台観覧料200円を払い中へ!
255mの断崖上に建っているだけに、展望台からの眺めは素晴らしいものです。
灯台を下りた私たちは、馬を探しに移動します。
運転していると、廃墟と化したホテルがいくつか建ち並んでいます。
観光地である都井岬は、ピーク時には約70万人の観光客数でしたが、今では10万人を切っているそうです。
その当時は繁栄していたと思われるかなり立派な廃ホテルを、このまま放置しているとなおさら観光客が
遠のくような気もします。
というのも、廃ホテルって見ているだけで怖いのです。
廃墟マニアの方々は訪れているそうですが・・・。(-_-;)
で、廃ホテルのすぐ近くで、
「ウ○コ」発見!!
これは近くにお馬さんいるぞーーー! と、お馬さん探しに再出発!
すると、すぐにお馬さん達、見つかりました。
この「御崎馬」たち。
もともとは、江戸時代の高鍋藩秋月家により軍事のための馬の繁殖・育成を目的としており、
その当時から今に至るまでの約300年余りもの間、自然に任せた放牧で飼育・繁殖されています。
現存している『日本在来馬』が8種いるそうで、そのうちの1種が「御崎馬」とのこと。
「日本在来馬」なので、やはり小さめのお馬さん達。
競走馬が「体重400~500㎏超」に対し、御崎馬は「300㎏前後」。
ただ、自然の中で繁殖を繰り返してきたため、粗食に耐える力を持ち、斜面の多い自然環境でも
生きていくための頑強な体を有した強いお馬さんでもあるようです。
しかしながら数年前、日本中央競馬会の宮崎育成牧場で「馬伝染性貧血」という伝染病に罹患した馬が
見つかり殺処分となり、その馬が都井岬で生まれていることから御崎馬も調査の対象になります。
調査の結果をふまえて協議したうえで、御崎馬の10数頭が殺処分となったそうです。
感染の拡大を防ぐためには必要な措置だったのでしょう。
日本固有のお馬さん達の更なる繁殖を祈りつつ、都井岬をあとにしました。
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