このサイトは『漢方理論』による犬・猫のてんかん対策の捉え方をご紹介するサイトです。 |
てんかんを漢方理論で乗り越えるための必須条件
◇愛犬・愛猫のてんかんを改善するには
てんかん発作を起こす犬や猫は現在とても増えているようですが、当然発作が起こるたびに飼い主様は不安になりますし発作が続く事によって、愛犬・愛猫の負担も大きくなります。
薬匠堂においては、てんかん発作で悩む多くの飼い主様からご相談を頂いておりますが、漢方理論によるてんかん対策の捉え方を詳しくご紹介させて頂いております。
人間のてんかん対策をする場合、漢方医学ではてんかんを主に「肝」の病気ととらえます。「肝」は自律神経の機能を担いますが、てんかんも神経伝達異常から起こる病気ですので肝の機能低下を疑います。
また、他の病気が原因となって発症するケースもありますので、その病気の原因を根本的に改善する事も重要になってきます。大事なことは、体質をしっかりと見極め、
- 『肝』をケアする事で、神経伝達異常を整える
- 原因となる疾患がある場合は、根本原因を解消する
という事です。大切な愛犬・愛猫のために本当に必要なてんかん対策を考えてみられてはいかがですか!?
◇犬・猫のてんかんとは!?
てんかん(Epilepsy)とは、脳細胞に起こる「てんかん放電」と呼ばれる異常な発火のためにてんかん発作が起こる疾患・症状のことです。
WHOの定義では、『種種の病因によってもたらされる慢性の脳疾患であり、大脳ニューロンの過剰な放電から由来する反復性の発作(てんかん発作)を主徴とし、それに変異に富んだ臨床ならびに検査所見の表出が伴う』とされています。
症状が繰り返し現れない脳炎・薬物中毒・外傷による発作は「てんかん」には含みません。体のさまざまな部位にけいれんや強直などの「てんかん発作」を繰り返し起こす病気である。
<特発性てんかんと症候性てんかん>
てんかんには、原因不明の「特発性てんかん」 と、脳腫瘍や外傷などの原因で起こる「症候性てんかん」の他、症候性てんかんの可能性があるにもかかわらず疾患が現れず、検査でも異常が認められない「潜因性てんかん」、生まれつきの遺伝子が関係している「家族性てんかん」があります。
◇犬・猫のてんかん発作の種類と特徴
<「部分発作」:焦点性発作・局在関連性発作>
脳の一部が興奮することによって起こる発作を以前は「部分発作」と呼んでいましたが、現在では焦点性発作、局在関連性発作などとよびます。 焦点性発作では、脳の興奮した部分が担っている体の部分にのみ発作が現れ、意識を失うことはありません。(意識を担う脳の部分が興奮した場合は、意識を失います)
※焦点性発作はその犬や猫の個性だと勘違いされ、てんかんの症状とは気づかない飼い主様が多いようです。
例えば来客時、飼い主の帰宅時、入眠前、季節の変わり目など発作が出やすいタイミングなどに注意を払う必要があります。
「単純部分発作」焦点性発作のうち意識障害を伴わないものを「単純部分発作」とよびます。 脳の中の運動を担う部分が興奮すれば自分の意志とは関係なく筋肉が痙攣し感覚を担う部分が興奮すれば異常感覚が起こり、視覚を担う部分が興奮すれば幻覚を見たりします。症状としては、入眠時や睡眠中にピクピク痙攣したり、足で引っ掻くような動作をしたり、自分の身体を咬んだりなどの症状がよくみられます。 意識があるため症状が現れた時はびっくりして、不思議そうにすることが多いようです。 |
「複雑部分発作」脳の中の意識を担う部分が興奮し意識を失う発作を複雑部分発作といいます。 顔面痙攣や呼びかけても反応せず、ものを噛んでいるように口を動かす咀嚼運動、散瞳、大量のよだれ、幻覚を見ているような「ハエ取り行動」などが犬に多く見られます。 猫は攻撃的になる傾向があるようです。 |
◇特発性てんかん対策の漢方理論
ペットのてんかんに関して薬匠堂にご相談頂く割合としては、原因がハッキリと分からない『特発性てんかん』が多いです。
原因が分からないとは言っても、症状が出ている限り、体内に問題は潜んでいます。
西洋医学では根本的な対策が難しいとされていますが、その子の症状や体質に合ったてんかん対策を考えて根本的な体質改善を目指してみませんか?
人間においての漢方対策は・・・
①『肝』機能を改善!!漢方医学ではてんかんを主に「肝」の病気と考えます。漢方医学で「肝」は自律神経の機能を担い、いわゆるストレスとも関係する器官とされています。 この「肝」の機能が上手く働かないと自律神経失調症と呼ばれる各種の症状が起きやすくなるのです。
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②根本的な原因の改善そしてあと一点大事な事は「肝」をケアしながらも、根本的な原因を取り除くという事です。 犬の症候性てんかんの場合は、脳腫瘍や水頭症、犬ジステンバー、猫の症候性てんかんの場合も脳腫瘍や腎不全、猫伝染性腹膜炎などの脳の病気の他にも様々な原因があります。 その原因を対策しない限り、根本的な改善にはなりませんので、何が原因なのかをしっかり把握して、その子に合った正しい対策をしてあげましょう。 |
以上の漢方対策ポイントをふまえ、症状を見ながら、以下のような漢方を人間のてんかん対策では利用していきます。
- 糖鎖栄養素の補給(脳内神経伝達の正常化)
- 清熱の漢方(炎症の元である熱を抑える漢方)
- 活血の漢方(体内の血流悪化を改善する漢方)
その他にも様々な漢方がありますが、その時の症状・経過を見ながら使い分けます。
『肝の機能改善』と『根本原因の改善』を同時に対策することで、よりスムーズにてんかん発作の改善が進むようにお手伝いさせて頂きます。
◇症候性てんかん対策の漢方理論
≪犬の場合の「症候性てんかん」の原因≫脳腫瘍や水頭症、犬ジステンパーによる脳炎、あるいは肝臓につながる血管(門脈)の先天性奇形によって血中の有害物質が脳神経細胞に障害を起こしたりという、他の病気に起因して発作を起こすものがほとんどです。 特発性てんかんと同じように対策していきますが、症候性てんかんの場合は原因となる疾患の対策を追加していきます。 |
≪脳腫瘍が原因≫
中高年~高年齢の犬で多く見られます。発症しても目立った症状が見られない事も。 腫瘍が出来た部位によっては、てんかん発作や斜頸、旋回運動などが起こる場合も!!
その時の症状や血液検査を見ながら、その子の症状に合った対策を同時に行うことが望ましいでしょう。
1 脳細胞内の血流向上
2 腫瘍性炎症の抑制
3 免疫細胞の活性向上
≪水頭症が原因≫
頭の中(脳)に水が溜まっている状態の事です。無症状のこともありますが、うまく歩けなくなる、動作が緩慢になるといった症状が見られることがあります。脳に溜まった余分な水(脳脊髄液)を排出する環境を整える事が望ましいでしょう。
- 脳に溜まった余分な水を血管内に戻す
- 血流の滞りを改善し水(脳脊髄液)を動かす。
- 慢性的な炎症を抑制
≪犬ジステンバーが原因≫
ウイルスの感染により鼻水やくしゃみといった呼吸器症状や下痢・嘔吐などの消化器症状、麻痺や運動失調などの神経症状が見られる発熱性の病気です。ワクチン未接種の1歳未満の仔犬に発症する事が多く、命に関わる事も。
ウイルスと闘う為の免疫力を向上させる必要があります。
- 免疫細胞の活性向上
- 免疫細胞を効率よく全身に張り巡らすための血流向上
- 体力を向上させるための栄養補給
≪猫の場合の「症候性てんかん」の原因≫猫は犬に比べて症候性てんかんが多いようです。症候性てんかんの原因となりうる病気としては、脳炎や脳腫瘍の場合が多く、それ以外では腎不全や猫伝染性腹膜炎(FIP)を引き起こすコロナウイルスが脳内に感染して脳炎を引き起こすケースが考えられます。 |
≪脳腫瘍が原因≫
中高年~高年齢の犬で多く見られます。発症しても目立った症状が見られない事も。 腫瘍が出来た部位によっては、てんかん発作や斜頸、旋回運動などが起こる場合も!!その時の症状や血液検査を見ながら、その子の症状に合った対策を同時に行う事が望ましいでしょう。
- 脳細胞内の血流向上
- 腫瘍性炎症の抑制
- 免疫細胞の活性向上
≪腎不全が原因≫
慢性腎不全は、腎臓の機能が徐々に低下し、機能不全に陥った状態の事です、中年齢から高年齢の猫に多い病気です。急に多飲・多尿になったら要注意です!!慢性腎不全が完治する事はありませんので症状の進行を止めるか遅らせることが出来るかがポイントです。
- 腎臓内の血流を向上し、濾過能力を高める
- 身体全体の水分代謝を高める
- 体内の慢性的な炎症を抑える
≪猫伝染性腹膜炎が原因≫
猫伝染性腹膜炎(FIP)は、猫伝染性腹膜炎ウイルスに感染したことが原因で、腹水がたまったり、中枢神経系に異常をきたしたりする病気です。猫伝染性腹膜炎ウイルスに感染しても発症しないこともありますが、発症すると完治が難しく、危険な病気です。
《ウェットタイプの場合》
水が『溜まらない』、水を『だす』対策。
- 血管外に溢れた水(腹水)を血管内に戻す
- 血流を向上し水の移動環境を整える
- 慢性的な炎症を抑制する
《ドライタイプの場合》
ウイルス対策
- ウイルスに対抗するための免疫力向上
- 脳細胞内の炎症を抑制し神経異常を阻止
- 血流の向上
◇てんかん発作との上手な付き合い方
てんかん発作が起きた場合は、その時の症状が診察に重要なので発作が起こったときはあわてずにどのような症状が出たか、どのようなタイミングで起こったか、どれくらいの時間続いたかなどを細かく記録しておくことが大切です。 動画などで撮影しておくのも良いでしょう。
大切な愛犬・愛猫が急にてんかん発作を起こせば、慌ててしまうのは当然です。根本的な原因を対策していけば改善できる病気なので飼い主様は長い目でてんかん発作とうまく付き合いながら、その原因に合った対策をすることが重要です。
《発作が起きた場合の対処》
1.発作時は大声を出さない
大声を出さずに優しい声で名前を呼びかけ、「だいじょうぶよ」と声をかけてあげましょう。
2.周囲のものを片付けましょう
てんかん発作が起こった場合は、ぶつかって怪我をするものがないかどうか確認し、危ないものがあれば片付けましょう。 抱き上げない方が良いですが、高いところや、階段のそばにいたりなど危険な場合は、低い場所に移動させてあげましょう。
3.犬・猫の状態を確認しましょう
通常は意識がありませんが、慌てる必要はありません。周囲の危険を排除したら、ペットに意識があるかどうか呼びかけてください。舌が青っぽくなるのは呼吸が苦しい証拠ですが、舌を噛まないようになどといってタオルなどを口に突っ込んではいけません。
※発作が起こったら、その時間を細かく記録しておきましょう(獣医の問診の際に必要です)。余裕があれば、動画撮影をしておくと獣医への説明に困りません。
発作を起こしているペットをただ見ているだけというのは辛いでしょうが、発作が終わった後に与える新鮮な水や、愛犬・愛猫が落ち着ける環境を作りましょう。
《発作がおさまった後の対処》
発作がおさまったら動物病院に連れて行き、その発作が特発性のものであるか、症候性のものであるかを診断してもらい、症状やその子に合った対策をしてあげましょう。
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