疾患別 症例集

こちらのページには、実際の患者様の症例集をまとめました。同じような悩みを抱える他の方々が、どのような経緯で健康を取り戻していったかが、ご覧いただけます。疾患別にまとめてありますので、気になる疾患をクリックして読み進めて下さい。

腎臓病
腎臓病・透析回避自己免疫疾患
潰瘍性大腸炎
バセドウ病
肝臓病
腹水
胸水
└ 肝硬変
└ 黄疸
└ 肝性脳症
└ 食道静脈瘤

└ がん
婦人疾患
└ 不妊症
└ 流産・不育症
└ 生理痛
└ 子宮筋腫
└ 子宮内膜症
└ 人工授精・体外受精
└ 顕微授精・胚移植
皮膚疾患
尋常性乾癬
掌蹠膿疱症
ニキビ
排尿障害
夜尿症
鼻の疾患
蓄膿症
目の疾患
緑内障

《腎臓病 症例集》

症例1│56歳 男性/腎糸球体腎炎

数年前まではクレアチニン値0.8~0.9で推移。徐々にクレアチニン値は上昇し、1.05 → 1.18 → 1.3 → 1.43と上昇を続け、漢方服用を開始。

◆諸症状
排尿 : 良好(1日6~7回)
排便 : やや便秘(2日に1回)
むくみ: 足の甲、足首(仕事中、座り続けているため)
その他: 特に気になる症状なし

◆経過(クレアチニン値の変化)
漢方服用前:1.05 → 1.18 → 1.3 → 1.43
服用45日 :1.43 → 1.31 
服用75日 :1.43 → 1.31 → 1.18

漢方服用1カ月時点で、むくみが消失。
クレアチニン値の上昇は止まり、低下を続けている。

◆考察
漢方服用前は4か月間連続でクレアチニン値が上昇。 医師からは「今後は上昇を続けるが、食事療法次第では横ばいになる可能性もあります。ただし、クレアチニンが下がることはありません。」との説明を受けている。

漢方治療の場合、クレアチニン値が「5以下」の方の9割はクレアチニン値の上昇が止まり横ばいに入っている。クレアチニン値「3以下」の方の6割は低下に入る。この患者さんは服用45日で低下しており、非常に漢方薬の反応が良いケースである。

《服用の経過、効果の度合いには個人差がございます。》

症例2│52歳 男性/慢性腎不全

クレアチニン値の上昇が止まらず、医師の勧めでシャント手術を実施。この時点でクレアチニン値6.26まで上昇。術後、医師より「3カ月後には透析を始めることになるでしょう。」との説明があり、漢方服用を開始。

◆諸症状
排尿 : 良好(1日7~8回)
排便 : 良好(1日1~2回)
むくみ: 全くなし
その他: 疲労感はあるが、朝起きると疲れは残っていない

◆経過(クレアチニン値の変化)
漢方服用前:5.42 → 5.81 → 5.89 → 6.26
服用30日 :6.26 → 6.47
服用60日 :6.26 → 6.47 → 7.08
服用90日 :6.26 → 6.47 → 7.08 → 6.58
服用120日  : 6.26 → 6.47 → 7.08 → 6.58 → 5.34

漢方服用3カ月後に、ようやくクレアチニン上昇が止まり低下を始める。

◆考察
漢方服用を始めて1カ月後にクレアチニンの上昇が止まる方々は全体の2割程度。 約6~7割の方々は、3~4カ月服用時点でクレアチニンの上昇が止まり、その後に低下に入るので、この患者さんのクレアチニン値の改善スピードは平均的なものと言える。

排尿量に全く問題はなく、むくみも発症していない状態でシャント手術を実施したことを患者さんご自身は後悔している。「シャント手術実施のタイミング」は医師によって異なるが、『排尿が良好でむくみがない状態ならば、まだシャント手術をせずに様子をみてもよい』という考えの医師に私も賛同する。

《服用の経過、効果の度合いには個人差がございます。》

症例3│73歳 男性/糖尿病性腎症

1年前まではクレアチニン値2前後で横ばいをキープしていたが、じわじわと上昇が始まる。半年前からクレメジンの服用を始めるものの上昇は止まらない状況。クレアチニンが値が6を超えたらシャント手術をします、と医師から説明を受けている。現在3.3 → 4.2 → 4.7と上昇が止まらない中、漢方服用を開始。

◆諸症状
排尿 : 良好(1日5~8回)
排便 : 良好(1日1回)
むくみ: 足の甲、足首、すね
その他: むくみ以外に気になる症状は特になし

◆経過(クレアチニン値の変化)
漢方服用前:3.3 → 4.2 → 4.7
服用35日 :4.7 → 5.4
服用65日 :4.7 → 5.4 → 5.07
服用95日 :4.7 → 5.4 → 5.07 → 5.01
服用130日 :4.7 → 5.4 → 5.07 → 5.01 → 5.21
服用155日 :4.7 → 5.4 → 5.07 → 5.01 → 5.21 → 4.94

漢方服用を始め1カ月後は、クレアチニン上昇は止まらなかったが、2か月目にして低下。途中、約4か月目に風邪により発熱したため、一時クレアチニンが再上昇。速やかに風邪も完治し、翌月の検査ではさらにクレアチニンが低下。

◆考察
多くの患者さんによくあるケースであるが、風邪や胃腸炎などの『急性の炎症症状』が生じた際にはクレアチニンが上昇する傾向にある。実際に、例年12月から2月までの3か月間は、クレアチニン値を悪化させる患者さんが多くなるが、その大半は風邪が原因となっている。

《服用の経過、効果の度合いには個人差がございます。》

症例4│91歳 女性/慢性腎不全

長年、クレアチニン値「1.5~1.7台」の間で上下しながらも安定していたが、この半年間「1.56 → 1.61 → 1.67 → 1.71 → 2.01 → 2.07」と微増を続けている。

医師からは『クレアチニンが3近くになれば急上昇が始まり、そこから半年以内には透析の可能性もあります。』と言われる。91歳という年齢から考えても、残り少ない人生、透析だけはさせたくない、とのご家族様からの相談。

◆諸症状
排尿 : 良好(1日5~6回)
排便 : 便秘(便秘薬使用で2日に1回)
むくみ: 足の甲
水分摂取: 1日500~600ml
その他: 時折、胃のむかつき、吐き気、足先の冷えとしびれを訴える

◆経過(クレアチニン値の変化)
漢方服用前:1.56 → 1.61 → 1.67 → 1.71 → 2.01 → 2.07
服用20日   :2.07 → 2.12
服用50日   :2.07 → 2.12 → 2.09
服用80日   :2.07 → 2.12 → 2.09 → 1.91
服用110日  :2.07 → 2.12 → 2.09 → 1.91 → 1.79

漢方服用約2カ月でクレアチニン値の上昇は止まり、3か月目からは低下。服用1カ月の時点では、便秘が改善。今では、便秘薬を飲まなくても1日1回少量ながらも排便あり。

また、足のしびれは完全に消失している。足先は冷えを感じるものの、ご家族様が足を触ると以前よりも格段に温かくなっている、とのこと。

◆考察
クレアチニン上昇を止める漢方対策の基本は「腎臓内の血流を改善する」ということです。この血流改善のための漢方薬を服用すると、腎臓内だけでなく「腹部から足先までの下半身全体」の血流を改善します。

よって、ほとんどの患者さんは、『便秘の改善、尿量の増加、冷えやしびれの改善』を実感します。

《服用の経過、効果の度合いには個人差がございます。》

症例5│73歳 男性/糖尿病性腎症

病院での治療を続けつつ、徹底した食事療法を実施しているにもかかわらず、クレアチニン値「6.17 → 6.48 → 6.75」と上昇が止まらない状態。

同様に、尿素窒素(BUN)も「62.8 → 66.5 → 70.6」と上昇。目立った症状は生じていないものの、疲労感・倦怠感はかなり強い。

医師からは数ヶ月前から透析を勧められているが、まだ尿もよく出ており、むくみもないので「今はまだ、透析は絶対にしない」との意向を主治医にご理解をいただき漢方服用を開始。

◆諸症状
排尿 : 良好(1日7~8回)
排便 : 良好(1日1~2回)
むくみ: やや足の甲、足首、すね
水分摂取: 1日1,500~2,000ml
その他: 不眠傾向、味覚異常、時折背中の痛み

◆経過

漢方服用前 クレアチニン 6.17 → 6.48→6.75
尿素窒素(BUN)62.8 → 66.5→70.6
服用12日 クレアチニン 6.75 → 8.35
尿素窒素(BUN)70.6 → 94.5
服用40日 クレアチニン 6.75 → 8.35 → 6.59
尿素窒素(BUN)70.6 → 94.5 → 84.0
服用75日 クレアチニン 6.75 → 8.35 → 6.59 → 6.17
尿素窒素(BUN)70.6 → 94.5 → 84.0 → 74.9

漢方服用12日目が血液検査のため、この時点では漢方薬の効果もほぼ現れていない。

40日目では予想以上に良好な反応を示し、クレアチニン・尿素窒素の上昇は止まり、漢方服用開始時よりも低下に入っている。

◆考察
血液検査数値の改善も喜ばしいことだが、日々感じていた「疲労感・倦怠感」が嘘のように無くなっていることが、精神的な安定となり前向きなお気持ちを作っている。

不眠と味覚異常が改善したことで、「食べ物もおいしく感じるようになり、ぐっすりと眠れている」とのこと。精神的な安定(自律神経系の安定)がクレアチニン低下につながっている顕著な例である。

《服用の経過、効果の度合いには個人差がございます。》

《胸水 症例集》

症例│63歳 女性/膵臓癌 ⇒ 肺転移、肝臓転移

抗癌剤治療を8ヶ月間継続。胆のう炎を併発し黄疸を発症。ステントを挿入し、その後入退院を繰り返す。肺への転移を確認し、3ヶ月後に胸水発症。

利尿剤投与を行うものの胸水は悪化する一方。胸水穿刺を勧められるが、穿刺した後が心配なので経過観察。緩和ケア病院に転院を機に、漢方服用を開始。

◆諸症状
咳  : 日中はやや咳き込む程度。
夜中に咳が止まらない。
声  : 力のない小さな声。しわがれ声。
発熱 : 微熱が続く
排尿 : 良好*利尿剤服用で1日6~7回
排便 : やや便秘(1~2日に1回)
むくみ: 足の甲
その他: 徐々に息苦しさが強くなっている。

◆経過
胸水血液検査値
*血液検査値の表をクリックすると拡大してみることができます。

漢方服用5日目くらいから咳が減少。10日目には、夜間やや咳をする程度ですぐに鎮まる。

7日目から排尿量が増加し、排便も毎日となる。(利尿剤を半分量に減量するが、尿量は増加している。)声はしわがれたままだが、大きな力強い声に戻ってくる。

胸水血液検査値
*血液検査値の表をクリックすると拡大してみることができます。

咳はほぼ消失。 息苦しさはやや残っている。足のむくみも完全に消失。起き上がって歩く気力が戻る。ゆっくりと歩けば息切れなし。服用25日時点での画像検査で、胸水は半分の量に減少。

◆考察
胸水の原因の大半は強い炎症なので、徹底した炎症抑制の漢方対策を実施。予想以上にCRP低下が早く炎症が治まるにつれ諸症状も改善している。

また、肝臓転移により肝機能が低下。その結果「アルブミン低下」に陥っていたので、アルブミン増加の漢方対策を実施。

総タンパクの増加とともにALB⇒3.3まで増加したことも胸水排除だけでなく、足のむくみの改善につながっている。

《服用の経過、効果の度合いには個人差がございます。》

症例2│83歳 男性/肺癌 ⇒ 癌性胸膜炎

肺癌発症後、放射線治療実施。経過は順調だったが、画像検査にて肺癌の再発を確認。もう放射線を照射できないため、年齢のことも考慮し抗癌剤等の積極的な治療をせずに経過を観察。

息苦しさを訴え始め、咳・痰も生じていることから画像検査をしたところ片肺の3分の1ほどに胸水の貯留を確認。
胸水穿刺は拒否し、漢方服用を開始。

◆諸症状
咳  : 日中はやや咳き込む程度であるが、身体を動かすとすぐに息切れをする。
声  : 特に変わりなし。
発熱 : 微熱あり。
排尿 : 良好(1日5~6回)
排便 : 良好(1日に1回)
むくみ: なし
その他: 冷えと寒気が悪化している

◆経過
胸水血液検査値
*血液検査値の表をクリックすると拡大してみることができます。

漢方服用10日目で咳がほぼ消失。排尿量が増加するが、口の渇き・のどの渇きを強く感じる、とのことなので、「1日1500ml」の水分摂取を徹底する。

服用12日時点での画像検査で、胸水は半分に減少しており、また、1カ月後に画像検査の予定となる。

胸水血液検査値
*血液検査値の表をクリックすると拡大してみることができます。

庭の畑仕事を毎日できるほどまで改善。癌細胞の大きさも変わらず悪化していない状態。服用43日時点での画像検査で、胸水は完全に消失。

◆考察
漢方薬服用により、早く効果を得ることができた著効例。効果が早く出た理由はいくつか考えられる。

  1. 体に負担のかかる積極的な治療(抗癌剤など)をしていないため、比較的体力も充実していた。
  2. 血液検査数値が悪いながらも安定している状況からの漢方服用。
  3. 利尿剤の服用が全くなく、腎臓機能も安定していた。
  4. 肝臓機能も良好で、アルブミンが甚だしく低下していない状態。

*抗癌剤を長期に続けている患者さんは、抗癌剤により肝臓・腎臓の機能を低下させているケースが多い。胸水排出のためには、肝臓と腎臓の働きが十分なほど効果が出やすいこと言うまでもない。

《服用の経過、効果の度合いには個人差がございます。》

◆症例③ 84歳 女性 肺癌→癌性胸膜炎

《服用の経過、効果の度合いには個人差がございます。》

肺癌が確認された時には胸水も発症しており、高齢という点からも積極的な
治療は拒否。利尿剤服用により、一度は胸水が減少したものの、再度貯留。
膝下全体がむくみ始めたころから、息苦しさや咳が悪化し胸水穿刺を始める。
「2週間に1回1000ml」の穿刺を約2か月間繰り返している。
穿刺のたびに疲労感を感じるようになり、体力・食欲が低下している状況
の中、漢方服用を開始。

【諸症状】
咳  : 穿刺直前には咳き込みが激しく、息苦しさが強い
声  : 声に力無く、しわがれ声
排尿 : 良好(1日3~4回)
排便 : やや便秘(2~3日に1回)
むくみ: 足の甲、足首、すね、ふくらはぎ
その他: 冷えと寒気が強い

【経過】

・漢方服用30日経過。穿刺直後すぐに漢方服用を始め、25日後に穿刺を実施。この1か月間で穿刺の間隔が「10日間」延長。
・水分摂取「1日1000ml」を守り、順調に排尿量も増加。便通も改善。


・漢方服用2ヶ月経過。検査では胸水貯留が確認されているが、穿刺しなくてもよい状態。前回から「35日間」穿刺していない。
・日中の咳はほぼ消失。(夜間はやや咳き込みあり)

【考察】
★肝臓の機能は悪化していない状態でのアルブミン低下なので、「タンパクの補給」を徹底的に行い、「アルブミン生成促進の漢方対策」と「炎症抑制の漢方対策」で十分に効果を得ている。

さらに、「脱水改善の対策」により、水の排出経路が維持され、胸水排出を促している。これらは穿刺を繰り返している方の特徴であり、穿刺によって失われる血液中の『水分』『タンパク』を補い、いかにアルブミン生成に繋げていくかがキーポイントとなる。

《潰瘍性大腸炎 症例集》

症例① 60歳 女性

※服用の経過、効果の度合いには個人差がございます

≪今までの経過・相談内容≫

10年ほど前に潰瘍性大腸炎を発症。寛解・再燃を繰り返し今は活動期に入っている。発症時期は家庭や仕事のストレスが強かった。今まで漢方も試したことがあるが改善しなかった。体質から根本的に改善したい。

≪現在の症状≫

  • 1日5~6回の下痢
  • 血便
  • 腹痛

≪体質≫

  • 冷え性
  • 冬場は顔がほてる
  • 肩こり・首のこり
  • 心配性で神経質
  • 舌裏の静脈がハッキリ分かり、膨らんでいる

≪現在服用中の薬≫

  • ステロイド(2錠/day)
  • アサコール
  • リアルダ

≪対策開始後15日≫

少しずつ排便状況は良くなっており、1日2回ぐらいに減ってきている。腹痛も軽減。出血はまだあるので、このまま継続して改善していきたい。

≪対策開始後30日≫

排便状況はさらに良くなっている。1日1回になり下痢もなくなった。出血も対策当初よりは改善してきている。この調子で根本的な改善を目指したい。

≪考察≫

最初に問診をしたところ、症状的にはそこまで酷くはなかったが、体質的には自律神経の乱れや瘀血(血流が悪い状態)が見受けられる。

炎症も強くなりやすい体質のため症状を改善するための対策、寛解・再燃を繰り返さないための根本的な潰瘍性大腸炎体質改善対策を徹底的に行う。

対策開始後も15日間で改善傾向に入り順調に改善する。体質や症状に漢方が合えば潰瘍性大腸炎でも改善が早いと実感できる実例となった。

症例② 41歳 男性

※服用の経過、効果の度合いには個人差がございます

≪今までの経過・相談内容≫

6年ほど前に症状が出始め潰瘍性大腸炎と診断される。病院の治療でしばらくは安定していたが、今は効果が出にくくなり症状が酷くなっている。体重も減っているので今のうちに何とかしたい。

≪現在の症状≫

  • 1日10~20回の下痢
  • 血便
  • 腹痛

≪体質≫

  • 食欲低下
  • 食べてもすぐに下痢になり、体重減少
  • キーンという耳鳴り
  • 尿が出づらい

≪現在服用中の薬≫

・アサコール

≪対策開始後15日≫

対策開始後7日ぐらいから、下痢の回数は徐々に少なくなる。排便回数の減少とともに腹痛も軽減。まだ出血はあるので、このまま対策を続けて改善していきたい。

≪考察≫

問診をしたところ体質的には自律神経が過緊張状態でストレスが大きく影響していると感じる。症状が強く出ていたため症状を抑える対策を重点的に行い、同時に免疫環境を整えるための対策を並行して行う。

服用後1週間ぐらいで下痢や腹痛などの改善が見られ、非常に変化の見えやすい症例となった。症状があることのストレスも相当に強いため、根本的な免疫環境を整えるためにも早急に症状を改善する必要がある。

症例③ 30歳 男

※服用の経過、効果の度合いには個人差がございます

≪今までの経過・相談内容≫

3か月ほど前に下痢(血便)や腹痛などの症状が出始め、病院に行ったところ潰瘍性大腸炎と診断される。メサラジン、ペンタサを処方され血便や腹痛は若干落ち着いているが、お腹の張りや、体重減少、体力低下が著しい。仕事もままならないので、何とか改善したい。

≪現在の症状≫

  • 1日5回程度の下痢
  • 腹痛
  • 腹部膨満感
  • 体重減少
  • 皮膚の痒み

≪体質≫

  • 食欲低下
  • 食後の下痢
  • 心配性・神経質

≪現在服用中の薬≫

  • ペンタサ
  • メサラジン

≪対策開始後15日≫

対策開始して数日は腹痛も下痢も続いていたが、5日目ぐらいから回復に向かう。15日後には便も1日1回になり、腹痛なども消失。皮膚の痒みもなくなり、状態はかなり落ち着いている。このままもうしばらくは頑張って続けていきたい。

≪考察≫

問診をしたところ体質的にはそこまで問題はないが、精神的な部分が大きく影響していると感じる。根本的な免疫環境を整える対策に、自律神経を整える・症状を緩和する対策を織り交ぜたところ、非常に早く効果が現れる。

症状は辛そうだったが、まだ年齢的にも若く体質的にもそこまで問題がなかったため、より効果も早かったのではないかと感じる。まだ完治はしていないので、今後も減量のタイミングを計りながら継続対策予定。

《腹水 症例集》

◆症例① 53歳 女性 アルコール性肝硬変

《服用の経過、効果の度合いには個人差がございます。》

「腹部の張り、足のむくみ」を強く感じるようになり受診した結果、アルコール性肝硬変との診断。その後、禁酒に努めるが症状は改善せず、体重の増加とともに腹水の悪化が止まらない。
利尿剤を服用し一時的に軽減するが、再度腹水が悪化し始めた時点で、漢方服用を開始。

【諸症状】
腹水 : 下腹部から胃部にかけての貯留
排尿 : 1日8~10回(利尿剤服用により排尿回数は多いが、1回の尿量がごく少量)
排便 : やや下痢(1日に3~4回)
むくみ: 足の甲、足首、膝下全体
黄疸 : なし
肝性脳症:以前発症するが、今は安定
その他: 腹水による胃部圧迫で食欲低下、倦怠感・脱力感

【経過】

・漢方服用7日目くらいから1回の尿量が一気に増加。
・漢方服用10日目には、足のむくみが改善。すね、ふくらはぎ、足首のむくみは完全に消失するが足の甲のむくみは残る。
漢方服用15日で胃部周辺の腹水は排除され、食事量が増加。下腹部の腹水は依然残っている。
〈数値の推移〉 ALB(アルブミン)  2.2 → 2.8 → 3.3
        CRP(炎症反応)   6.89 → 3.21 → 1.82
        CRE(クレアチニン) 1.89 → 1.24 → 0.97
・足のむくみは完全に消失。
・倦怠感・疲労感もなく、買い物に出かけるほどにまで回復。
・下腹部の腹水もほぼ消失。エコー検査でもごく少量の貯留。

【考察】
★典型的な「肝機能低下に伴うアルブミン減少」による腹水悪化であったので、『アルブミン増加の漢方対策』『肝臓内血流改善の漢方対策』『炎症抑制の漢方対策』の3ポイントで顕著に改善。
今までの症例から考えても、ウィルス性(B型・C型)の肝硬変よりもアルコール性肝硬変の方が改善スピードは早い。

◆症例② 69歳 女性 膵臓癌~腹膜転移(癌性腹膜炎)

《服用の経過、効果の度合いには個人差がございます。》

膵臓癌に対する抗癌剤治療(ジェムザール投与)を半年間継続。
一進一退の中、腹水の貯留が始まり抗癌剤治療を一時中断。
利尿剤の内服・点滴を実施し排尿量は増加するが腹水は悪化を続ける。
徐々に排尿量も減少し始め、漢方服用を開始。

【諸症状】
腹水 : 下腹部から胃部・脇腹にかけての貯留
排尿 : 1日4~5回(利尿剤服用)
排便 : 少量(1日に1回)
むくみ: 足の甲、足首、膝下全体、やや太もも
その他: 腹水による胃部圧迫で食欲低下、吐き気
発熱(37.0~37.5)
腹水・足のむくみが悪化するとともに、
強い「冷え」と「寒気」を訴える

【経過】


・漢方服用10日目くらいからようやく尿量が増加。
太もも・膝下のむくみは改善するが、足首・足の甲はパンパンの状態のまま。
・じわじわと増え続けていた「体重」「腹囲」であったが、ようやく増加が止まるものの、腹水の減少には至っていない。

〈数値の推移〉 ALB(アルブミン)  3.5 → 3.7 → 3.9
        CRP(炎症反応)   4.09 → 1.52 → 0.76
・足のむくみはほぼ消失。足の甲にやや残っている程度。
・胃部と脇腹に貯留していた腹水は完全に消失している。下腹部にやや腹水は残っている。〈約5,000ml貯留していた腹水は、1,000ml弱まで減少〉
*腹水改善により、抗癌剤治療が再開される、とのこと。

【考察】
★腹膜転移(腹膜播種)による腹水の改善例の中では、平均的な改善スピードである。根本的な腹水貯留原因は「腹膜の炎症」なので、いかにして炎症を抑えられるか、がキーポイントとなる。
この症例のように、「CRP」が着実に低下することで、腹水が改善に導かれるケースが多い。

(この患者さんの主治医は、腹水貯留が判明と同時に、抗癌剤治療を一時中断したので、漢方薬の効果も順調に発揮できたように思われる。)

◆症例③ 78歳 女性 C型肝炎~肝硬変・肝臓癌

《服用の経過、効果の度合いには個人差がございます。》

ご相談をいただいた時点で、この半年間、腹水穿刺を繰り返している。
当初は「1ヶ月に1回」の穿刺だったが、「3週に1回」「2週に1回」と穿刺のペースが早くなり、今では「10日に1回」まで短縮。
日に日に体力が低下しており、食欲も落ち、腹部だけは大きくなるが、上半身は痩せ細っている状況の中、漢方服用を開始。

【諸症状】
腹水 : 下腹部から胃部まで貯留した時点で穿刺を行う。
排尿 : 1日4~6回(利尿剤服用)
排便 : 少量(2~3日に1回)
むくみ: 足の甲(穿刺を始めて、足のむくみは悪化しない)
水分摂取:1日300~500ml
その他: 食欲低下、吐き気が強い。
のどの渇きが強い(穿刺を繰り返し脱水傾向)
「寒気」が強く、夏場でも電気毛布を使用。
手足に力が入らない、身体がだるいなどの脱水症状。
*肝臓癌へのカテーテル治療を繰り返している(5回)

【経過】

・漢方服用15日目の検査で「TP」「ALB」が上昇するが、腹水の貯留スピードは変わらないまま。
・1日の水分摂取量を「800~1000ml」に増やし、尿量も増加。こまめに水分摂取を行うと、徐々に倦怠感もやわらぎ、手に力が入るようになってきた、とのこと。

・この20日間、穿刺をしていない。ただし、週明けには穿刺の予約を入れており穿刺を行う予定。
〈「10日1回」の穿刺の間隔が、「約3週間」に延びる〉
・脱水症状が徐々に改善してきたためか、吐き気もなくなり、時折散歩をするまで体力も回復。

・この検査の直後に穿刺をしているので、前回穿刺をして以来、「1ヶ月ぶり」の穿刺
・前回穿刺をした後、腹水が溜まるスピードが確実に遅くなっていることを実感している。

〈数値の推移〉 ALB(アルブミン)  2.6 → 3.1 → 3.6
        TP(総タンパク)   5.4 → 6.4 → 7.1
        Na(ナトリウム)   126 → 134 → 138
・1ヶ月前に穿刺して以来、腹水を抜いていない。

・腹水の貯留はあるが、医師の説明では「1,000~1,500ml」。
・4~5日前には穿刺してもよい状況だったが、1ヶ月は間隔を空けようと我慢していたところ、今は腹水が減ってきている、とのこと。

【考察】
★穿刺を繰り返している方々からのご相談は多く、皆一様に脱水症状で苦しんでいる。吐き気が強いため、漢方が飲めるかどうかが最大の鍵となる。
★『アルブミン増加』『肝臓血流の改善』『肝臓内の炎症抑制』の漢方対策だけでなく、『積極的な水分摂取』を実施することで、脱水症状を悪化させることなく腹水を改善に導けた典型例である。<

*患者さんのご家族様とこまめに連絡を取り合うことで、水分摂取方法などの生活養生に関しても随時フォローでき、かつ、患者さんの日々の変化等の情報交換も細かくできたことが改善に繋がっている。ご家族様に感謝です。

◆症例④ 72歳 男性 大腸癌~肝臓・腹膜・肺に転移

《服用の経過、効果の度合いには個人差がございます。》

大腸癌は手術済。その後、抗癌剤治療を9か月間継続するが転移を確認。
約1ヶ月前に腹水貯留が始まり、今回の検査で胸水貯留も判明。
医師からは抗癌剤治療の継続を勧められるも、抗癌剤治療は拒否し退院。
食欲なく体力は低下しているものの、気力は十分にある状態の中、漢方服用を開始。

【諸症状】
腹水 : 下腹部から胃部辺りまで貯留。圧迫感強い。
胸水 : 咳を生じているものの呼吸困難ではない。
排尿 : 1日6~8回。1回量はごく少量(利尿剤服用)
排便 : 便秘(3~4日に1回)
むくみ: 足の甲、足首、すね、ふくらはぎ、太もも、睾丸
水分摂取:1日1,000ml
その他: とにかく「冷え」と「寒気」が強い。不眠(夜間の咳によるもの)

【経過】

・夜間の咳は減少するものの、胸苦しさは続く。
・1回の排尿量が増加し、排便も少量ながら1日1回生じている。
睾丸のむくみは完全に消失するが、足全体は依然むくんでいる。

・漢方服用前と比較すると、着実に「ALB」は上昇し、「CRP」は低下している。数値は目標通りに推移しているが、腹水は顕著に改善していない。ただし、腹水の悪化は止まっている。
・ほぼ咳は消失。
・膝下から足先にかけてパンパンにむくんでいるように見えるが、押すとやわらかくなっている。太もものむくみは消失。

・アルブミン(ALB)上昇に伴い、一気に足のむくみが改善。ふくらはぎ、すねのむくみはほぼ改善。
・足先の冷えを感じているものの、あれほど訴えていた「寒気」が全くなくなる。血流がかなり改善されてきた証拠。
・下腹部の張りはまだ強いが、胃を圧迫していた腹水は消失し、食事量が増加している。


【考察】
・検査の結果、胸水は完全に消失している。
・腹水は下腹部に少量残っているが、見た目には分からないくらいに腹囲も減少している。
*肺への転移癌 ・・・大きさが変わらない状態。
*肝臓への転移癌・・・以前確認していた1㎝の癌細胞が2つ
消えている、と医師も驚いているとのこと。
漢方薬の効果と言える確証はないが、人間
がもともと持っている自己治癒力には
いつものことながら驚かされる。

★もともと血中の蛋白量が少ないわけでもなく、肝臓でのタンパク合成能もキープしていたため、『肝臓血流の改善』『炎症の抑制』の漢方対策により、自然とアルブミンは増加している。

★「長期に渡る抗癌剤治療」と「利尿剤投与量の増加」によって、腎臓機能が低下していたことが最も心配であったが、抗癌剤を中止し、漢方薬で排尿促進させながら利尿剤を減量できたことで、腎臓機能が戻り、腹水の排出を促している。

★今回の改善例は、患者さんの気力が充実しており、常に前向きな思考で漢方対策に取り組んでいただけたことが最大の要因である。今までに何度となく「腹水が改善する例」や「癌細胞が退縮する例」を見てきたが、ひとつ共通して言えることがある。
このような劇的な改善例の患者さんは、皆『前向き』である。不安になり泣き言もたまには言うが、最後には強い心で開き直り、『前向き』になる。
「精神免疫学」という学問もあるのだから、精神(自律神経)が免疫を高めて病気を治癒に向かわせることは言うまでもない。


~夜尿症対策の症例~

■症例① 15歳 男の子≪子供夜尿症≫

《服用の経過、効果の度合いには個人差がございます。》
【失敗する状況】
・寝ぼけることが多く、失敗しても気づかない
・日頃から、部活などで疲れがたまっている
・寒い季節に回数が増え、体質的にも冷え性

≪ご相談内容≫
幼少の頃よりおねしょが続き、小学4年生の時に夜尿外来に通い始め、1年ほどで改善。(病院では、膀胱に溜められる量が少ないという事を言われる)
その後はある程度症状は落ち着いていたが、高学年になってから再度失敗するようになる。
中学生になってからは月に4~5回失敗するようになり、今ではさらに増えてしまっている。
2種併用で対策スタート。

≪対策開始1か月後≫
試験前や部活があると失敗する回数が増えている。
まだ変化は実感できていない。

≪対策開始3か月後≫
失敗する間隔が3~4日に延びてきた。
子供も少しずつ変化が出てきて、自身がついてきた様子。
冬場にはスキー合宿があるので、それまでには何とかしたい。

≪対策開始6か月後≫
失敗する間隔が10日間ぐらいまで延びている。
少しずつ改善はしているが、来月にスキー合宿を控えているので親としては心配している。

≪対策開始9か月後≫
スキー合宿があったが、失敗は全くなく子供も安心していた。
今月に入ってからは全く失敗しておらず、かなり改善しているように感じる。

≪対策開始1年後≫
その後も全く失敗はしていない。
体調も非常に良好で、試験や疲れがたまっても問題なくなってきた。
今後は高校の入試試験も控えているので、それまでは頑張って続けていきたい。

≪考察≫
問診をした際に、体質的に悪いところがなく部活などによる疲れなどが要因となっているのではないかと感じる。まずはしっかりとエネルギー不足を補う対策を行った。途中までは改善スピードが緩やかだったが、今までの処方に追加して対策を強化したところ、改善スピードがぐんと上がる。
中学生だったため、勉強や部活がとても大きな要因となることを痛感した実例。

■症例② 13歳 男の子≪子供夜尿症≫

《服用の経過、効果の度合いには個人差がございます。》
【失敗する状況】
・寒い季節に失敗する回数が増える
・失敗しても気づかない
・部活をしていて常に疲れている感じ

≪ご相談内容≫
昨年11月から別のお店で漢方を処方してもらっていたが、なかなか症状が改善しない。
以前は起こせば大丈夫だったが、失敗する回数が少しずつ増え、最近はほぼ毎日失敗するようになっている。
高学年になり修学旅行や高校入試もあるので、それまでには何とかしてあげたい。

2種併用で対策スタート。

≪対策開始3か月後≫
対策当初はほぼ毎日失敗していたが、今は月に2回ぐらいの失敗と激減している。
弟も同じような症状で悩んでいるので、これだけ変化が出るのであれば、そちらも対策してあげたい。

≪対策開始6か月後≫
失敗する回数は同じような感じ。
対策当初に比べると失敗する回数はめっきりと減っているが、ここ数日は寒かったせいか失敗が増えている。

≪対策開始9か月後≫
最初は劇的に失敗する回数が減っていたが、それ以降はしばらく横ばい状態が続いていた。
寒いときに失敗する回数が増えて心配していたが、その後は寒さも関係ないような状態に落ち着いている。
今は月に1回失敗するかしないかぐらいまで、改善した。

≪考察≫
この実例も中学生の男子という事で、体質的にはさほど問題となるようなところなかった。
部活などの肉体的な疲れ、気疲れなどが要因となっているのではないかと感じる。
寒さにも弱いような感じはあったため、しっかりと腹部中心に温めながら、エネルギー不足を補う対策中心に処方。
服用開始後の効果発現は早かったが、途中で横ばい状態や後退する時期もあった。
効果が出始めても、横ばいになったり後退するケースもあるが、一度効果が出た方はその後根気よく対策すれば落ち着いていくという事が分かりやすい実例。

~蓄膿症対策の症例~

■症例① 40歳 男性≪副鼻腔炎からの蓄膿≫

《服用の経過、効果の度合いには個人差がございます。》
≪症状≫
鼻水の色:透明
鼻水や痰が喉の奥に貼りつく
頭痛、頭重感がある
鼻周辺に痛みを感じる
熱っぽい
アレルギー体質

≪ご相談内容≫
急性副鼻腔炎が慢性化し、蓄膿症と診断される。
CT検査したところ、鼻や左目の部分がうっすら白く炎症している。※膿あり
鎮痛剤や抗生剤で治療を続け、心療内科にも通っている。
疲れやストレスが溜まるとヘルペスができる。
3種併用で対策スタート。

≪対策開始1か月後≫
まだ変化は感じない。このままもうしばらく続けてみる。

≪対策開始2か月後≫
あまり顕著な改善は見られないが、前ほどは酷くないような気がする。
もう少し頑張ってみる。

≪対策開始3か月後≫
年末年始が忙しかったため体調を崩し、症状が酷くなった。※ヘルペス、頭痛
風邪を引かないように気を付けましょうと先生からも言われる。

≪対策開始6か月後≫
先月上旬以降は鼻に関する症状が治まり、改善を実感できている。
喉の痰や肩こりが気になる。

≪対策開始9か月後≫
痰もほとんど気にならなくなり、痛みが出ることもほとんどなくなっている。
だいぶ改善しているような感じがする。

≪対策開始1年後≫
鼻に関する症状は大丈夫。風邪なども引きにくくなったため、体質的にも根本的に改善しているのではないか。
良くはなったが、症状が出やすい季節もあるので、このまま継続して対策していきたい。

≪考察≫
問診したところ、心療内科にも通われているため自律神経の乱れは強いと感じた。
膿もあり痛みなどの不快症状もあるため、炎症を抑える漢方、排膿を促す漢方、自律神経を整える漢方とバランスよく組み立て対策を開始する。
長年悩まれていた為、最初はなかなか反応を示さなかったが、徐々に改善する。
風邪なども引きにくくなるなど、体質的にも根本的に改善した実例。

■症例② 35歳 女性≪後鼻漏併発の蓄膿≫

《服用の経過、効果の度合いには個人差がございます。》
pan style=”color: #993300;”>≪症状≫
鼻水の色:濃い黄色
鼻水がネバネバしている
いつも鼻がつまっている
鼻水が喉に流れる
匂いは若干わかる程度

≪ご相談内容≫
長年蓄膿症を患っている。いつも鼻がつまっており辛い症状が続いている。
手術はしたくないので、漢方で何とか改善できればと思い相談した。
2種併用で対策スタート

≪対策開始1か月後≫
先日風邪を引いて症状が酷くなってしまった。
痰のからむ咳が辛い。
まだ1か月しか服用していないので、もう少し頑張ってみる。

≪対策開始3か月後≫
先月は痰がからむ咳が出ることもあったが、症状はかなり改善に向かっている。
匂いもハッキリと分かるようになってきた。
鼻水が喉に流れる感じも、対策当初に比べると楽になっている。

≪考察≫
問診をしたところ、仕事のストレスや疲れからか気虚体質(エネルギー不足)が顕著だったため炎症を抑える漢方対策に、補気する漢方を補助的に組み入れ対策開始。
3か月程度で大きな変化が現れ、順調に改善に向かった実例。
風邪を引いて症状が酷くなった時期もあったため、風邪のウイルスや花粉など外的要因が原因となることがハッキリと分かる実例でもありました。

~掌蹠膿疱症対策の症例~

■症例① 40歳 女性
《服用の経過、効果の度合いには個人差がございます。》
皮膚の症状:ステロイドで抑制しているが、痒みはある。
症状が出ている部位:手のひら、足の裏
ステロイドの使用状況:現在も使用中
【体質】
・顔がほてる
・手足の先のみ冷える
・足などの下半身がむくみやすい
・慢性的に肩こり・首のこりがある
・便秘気味(水分摂取量も少ない)
・イライラして怒りっぽい
・神経質で心配性
・舌裏の静脈が膨らんでいる
≪ご相談内容≫
10年ほど前に症状が出始め、当時はストレスが強かった。
数年前に病院で掌蹠膿疱症と診断され、ビオチン、アンテベート軟膏を処方される。
2種併用で対策スタート。≪対策開始1か月後≫
今まではステロイドを使用しても、痒みが気になっていたが漢方対策を始めてから、皮膚状態が良くなっている。
まだ症状自体は残っているので、このまま頑張っていきたい。≪対策開始3か月後≫
1か月目以降もしばらくは調子が良かったが、ここ最近は季節の変わり目のせいか再度症状が出始めた。
お酒を飲む機会は多かった。≪対策開始6か月後≫
根気よく飲み続けたところ、再度少しずつ良くなってきた。しばらくは同じ内容で続けていきたい。≪考察≫
問診を行った際、仕事のストレスなどから自律神経の乱れが強い状態だった。反応は早く最初は順調に効果が出ていたが、その後退してしまう。
詳しく状況を伺ったところ、お酒を飲む機会も多かったようだが、独自に量を減量して服用していたことが分かる。
漢方対策だけでなく、私生活を見直すことも大事という事が非常に分かりやすい実例であった。
■症例② 50歳代 男性
《服用の経過、効果の度合いには個人差がございます。》
皮膚の症状:熱感がある 痒みない(ステロイドの効果)
その他の症状:鎖骨が痛む
症状が出ている部位:手のひら、足の裏
ステロイドの使用状況:現在も使用している(3年)
【体質】
・手足の先のみ冷える
・寒がり
・多少肩こり・首のこりが気になる
≪ご相談内容≫
10代の頃に発症。30歳過ぎてから一度改善に向かって落ち着いていたが、40代後半で、再度症状が酷くなる。
ステロイドは毎日使用しており、使用中はよくなるが、中断すると悪くなる状態が繰り返している。
ビオチン、ミヤリサンを2年程飲んでいるが、効果はイマイチわからない。
2種併用で対策スタート。≪対策開始4か月後≫
漢方服用後3か月目ぐらいから少しずつ変化が出てきた。
手のひら、足の裏の痒みも違和感がある程度に落ち着いており、膿疱が出来る期間も長くなってきた。≪対策開始6か月後≫
症状はほとんど気にならなくなった。今後どういうスケジュールで対策を進めていくのか知りたい。
※2種併用の減量パターンで継続≪対策開始9か月後≫
減量した後も、皮膚の状態は良好。
このままの状態が続けば、さらに漢方も減らせるのではないかと期待している。
※2種減量パターンを1種に減らして継続対策中≪考察≫
男性の患者様で、問診した際も大きな体質的な問題点は見受けられなかった。長年悩まれていた方だったので、最初はなかなか効果を得られなかったが、免疫対策と同時に徹底的な炎症対策を根気よく行うことで、次第に改善がみられるようになる。
変化が出るまでには時間がかかり、途中処方変更することも視野に入れたが、焦らずじっくりと対策出来たことで現在の状態につながった実例。
※徐々に量を減量しながら対策を進める。いずれ漢方を外していく予定で継続対策。

■症例③ 60歳 女性

《服用の経過、効果の度合いには個人差がございます。》
皮膚の症状:痒い、熱感がある
症状が出ている部位:手のひら、足の裏
ステロイドの使用状況:現在は使用していない
【体質】
・舌裏の静脈が膨らんでいる
・多少肩こりがある
・アレルギー体質
・水分摂取量が少ない
≪ご相談内容≫
5年ほど前に手に症状が出始め、その後足の裏にも発症し、酷い状態だった。2年前ぐらいに関節リウマチも併発し免疫抑制剤を服用。
薬を中断すると酷くなる。ステロイドもしばらくは使用していたが、最近は中断している状態。

≪対策開始1か月後≫
まだ変化は出ていない。手のひらは若干良くなっているような感じもするが、もう少し様子を見てみる。

≪対策開始2か月後≫
患部の熱感が和らいできた。痒みは同じように感じるので、もう少し続けて様子を見たい。

≪対策開始3か月後≫
だいぶ皮膚症状は改善している。赤みはまだ少し残っているが痒みはほとんど気にならなくなった。
最初の1か月は不安だったが、大きな改善がでてきて嬉しい。
せっかく良くなってきたので、しばらくは続けていきたい。

≪考察≫
問診では、肩こりがあり舌の状態を伺っても、血流が悪化していると判断。皮膚症状と体質を総合的に判断して、炎症対策と血流対策を徹底的に行う。最初は全く変化が出ず不安な時期もあったようだが、改善に向かったのが2か月目と効果発現は早かった。
水分摂取量が極端に少なかったため、生活面も気を付けて頂いたことで効果も早く出たのではないかと感じた実例。

 

~尋常性乾癬対策の症例~

■症例① 40歳代 女性

《服用の経過、効果の度合いには個人差がございます。》
皮膚の症状:痒み強い
症状が出ている部位:頭皮、肘、膝、太もも
ステロイドの使用状況:現在は使用していない
【体質】
・暑がり
・舌裏の静脈が目立つ
・仕事のストレスは若干感じる
≪ご相談内容≫
子供の頃からこの皮膚症状で悩んでいる、途中で病院治療も挫折し、ここ数年何もしておらず現在は特に悪化している状態。根本的に改善するには漢方がいいのではないかと思い、思い切って相談されたとのこと。2種併用で対策スタート。

≪対策開始4か月後≫
一番気になっていた太ももの症状が改善してきた。他の部分も肌がスベスベになってきたが、まだ若干赤味が残っている。痒みもまだ若干ある。

≪対策開始6か月後≫
症状はここ最近で一番変化を実感している。自分でも体質改善ができているのではないかと思っているところ。まだところどころ症状は残っているが、肌は概ねスベスベになってきた。ゴールが見えてきた感じがする。

≪考察≫
問診を行った際、自律神経の乱れよりも皮膚症状が強いことを感じたため、免疫対策と皮膚症状の改善を優先的に対策。最初の数か月は思うような効果が実感できていなかったが、じっくり対策した結果4か月目より目に見える効果を実感。今までの病歴が長かったため、効果を実感できるまでに時間はかかったが、徹底的に炎症対策を施したことが功を奏した実例。
※現在は徐々に量を減量しながら継続対策中

■症例② 20歳代 女性

《服用の経過、効果の度合いには個人差がございます。》
皮膚の症状:痒み強い 赤みが強い
症状が出ている部位:頭皮、肘、膝、背中、お腹
ステロイドの使用状況:現在も使用している(7年)
【体質】
・寒がり
・便秘気味
・舌裏の静脈が目立つ
・月経血に血塊が混ざる
・下腹部が鋭く痛む生理痛がある
≪ご相談内容≫
8年ほど前に症状が出始め、病院で乾癬と診断されてからは、ステロイドやオキサロールを併用しながら現在まで治療中。最初は症状が軽くなっていたが、少しずつ効果が出なくなり、数か月前から急激に悪化している状態。他の方法を探しているときに、漢方のことを知り、相談してみることにしたとの事。3種併用で対策スタート。

≪対策開始3か月後≫
広範囲に広がる背中の症状がずっと気になっていたが、少しずつ赤味も減り、改善を実感している。生理の時期に赤味が少し強くなるような気がする。自分の中ではもうすぐ、減量も出来るのではないかと思っているところ。

≪対策開始5か月後≫
赤味などの症状はほとんど消失。痒みも全く気にならなくなった。生理の時に症状が強くなることもなくなり、いい状態が続いている。

≪考察≫
問診の際に、生理状況が整っておらず血流悪化状態と自律神経の乱れが感じられた。そのため、免疫を整える対策や炎症対策と同時に、血流の向上自律神経の調整を含めた対策を実施。改善の過程を考えると、生理状況の安定とともに症状も軽減した事から、やはり女性の場合はバランスよく対策することも重要と実感した実例。
※3種併用から2種併用、2種類の量を減らすなど徐々に減量しながら継続対策中。あと数か月をめどに漢方を外していく予定。

■症例③ 60歳代 男性

《服用の経過、効果の度合いには個人差がございます。》
皮膚の症状・状態:痒みがある、乾燥して赤いブツブツがある
症状が出ている部位:肘、膝
ステロイドの使用状況:現在は使用していない
【体質】
・慢性的な肩こり、首のこり
・汗が多い
・脂っこいもの辛いものをよく食べる
・仕事上のストレスが強い
・耳鳴りがする
・爪が割れやすい
≪ご相談内容≫
10年ほど前に発症。ステロイドの作用で2年頬は落ち着いていたが、その後症状が酷くなり現在に至る。喘息もある。

≪対策開始3か月後≫
対策を開始して少しずつ改善していたが、現在は停滞気味。
体調自体は良好。

≪対策開始6か月後≫
ひざ下がジワジワ良くなってきている。
最近は臀部にも症状が出るようになったので、そこもどうにかしたい。

≪対策開始9か月後≫
現在は良くなったり悪くなったりを繰り返している状態。
対策当初よりは確実に良くはなっているので、このまま根気よく続けていきたい。

≪対策開始1年後≫
最近はだいぶ調子が良くなっている。新たに症状が出ていた臀部もキレイになりつつある。
まだぶり返す時があるので、もうしばらくは続けて様子をみたい。

≪考察≫
問診をしたところ皮膚の症状も強く、体質的にも血流が悪く精神的なストレスも強そうな方だった。
食生活などは気を付けていらっしゃったので、まずはしっかりと炎症をとる漢方と免疫を整えるものを使用し対策を開始。
対策開始後は少しずつ改善に向かっていたが、停滞する時期やぶり返してしまう時期もあった。
皮膚疾患特有の改善の仕方であり、じっくりと対策することで落ち着いていくことが分かる実例。

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【婦人疾患】 不妊症流産・不育症、 男性不妊症
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