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ペットの皮膚病

犬・猫の皮膚病を改善する必須条件

薬匠堂@ペット専門カウンセラー
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自己紹介ページ「愛犬“モコ”との思い出」

◇やっかいな皮膚病を根本対策

犬・猫の皮膚病は非常に多い疾患ですが、薬匠堂においても犬・猫の皮膚病で悩む飼い主様から、沢山のご相談を頂いております。

  • ステロイドを使ってもなかなか治らない
  • 独自にサプリメントを使っているが一向に改善がみられない

そんな相談を頂くたびに思う事なのですが 単に皮膚病に良いとされるお薬やサプリメントを服用するだけでは、その子の根本的な原因を改善することが出来るはずがないと・・・。

皮膚対策をするうえで大事な事は、

  1. 皮膚だけを対策しても根本的な対策にはならない(塗り薬や皮膚用のサプリメント)
  2. 根本的な原因は実は体内にある

という事なのです。

薬匠堂では、犬・猫にとって本当に必要な皮膚病対策をすることにより、根っこの原因(体質)と症状を改善し、根本的な皮膚病体質改善を目指しています。

◇皮膚病対策の心構え

近年は犬・猫の皮膚病が非常に多く、さらに思ったように完治せず、とてもやっかいな病気です。

ダニやノミ、花粉など、様々な要因で皮膚病になりますが、皮膚病の実に半分以上は痒みの症状をともないます。その強い痒みの為に患部を引っかいたり噛んだり舐めたりします。

犬・猫の皮膚病を対策していく上で、「痒みをとること」「痒みを楽にしてあげること」は急務です。

痒みが強い状態が続くと、皮膚にかき傷ができたり脱毛したりしますが、これに細菌の二次的感染が加わると皮膚状態は更なる悪循環に陥ってしまいます。

皮膚の状態を悪化させないためには、犬・猫がしきりに送るサインを敏感に察知し、早急に対応してあげなければなりません。

犬・猫が異常に痒がっていたら、飼い主様としてはどうすればいいか分からないという方が多いのではないかと思います。

また、間違った薬を使用して症状が悪化しては、それも大変なことになります。皮膚病対策の心構えとして大切なことは・・・

  • 正しい知識を身につけ早めの対応を心がける
  • 皮膚病に負けない体質作りを心がける

この2点に尽きます。

◇犬・猫が送る皮膚病のサイン

前述したように、身体に異常がある場合、犬・猫はしきりにサインを送っているはずです。普段と違う行動をとっている場合は注意が必要です。

  • 身体をなめる
  • 身体を咬む
  • 身体を引っ掻く
  • 身体をしきりに触る

このような行動を見かけたら、そのまま放置せずに早急な対応を心がけましょう。また、飼い主様に気づいてほしい皮膚症状としては以下のようなものがあります。

  • 毛が抜ける
  • 皮膚が赤くただれる
  • 便のニオイや体臭、口臭がキツイ
  • 便秘や軟便など状態が安定していない

動物は、少しぐらい具合が悪くても明るく元気に振る舞います。そんな犬・猫はしきりにサインを出すという事は、間違いなく辛い状態なのです。

人間のように「お腹が痛い」「調子が悪い」「体がかゆい」とは言ってくれませんので、犬・猫が出すサインを見逃さないでくださいね。

◇皮膚病の様々な原因

  1. アレルギー
  2. 細菌
  3. 真菌
  4. 外部寄生虫(ノミ、かいせん、ダニ、シラミ)

この中で一番問題なのがアレルギー性皮膚炎です。激しいかゆみを伴い、アレルギーの原因となるものを除かない限り、長い間愛するペットを苦しめてしまいます。

アレルギーの原因となる物質はさまざまですが、ホコリ、ダニ、化学物質、食物、生活環境などが代表的な要因とされています。

脱毛が見られる場合は、ダニ・ノミによるものが多いのですが、細菌によるものも見られます。完全に除去しないと何度も繰り返し炎症を起こしいつまでも治りません。

その為、皮膚状態は悪化し、黒ずみカサカサした毛の生えにくい皮膚になってしまうので、最後までしっかりとケアしてあげることが大切です。

そして、上記のケースのどれにも当てはまらない場合は、ストレスなどの精神的な要素が考えられます。

近年では急激な経済成長によって環境が大きく変化し大気汚染や公害、過度のストレスなど数多くの悪影響に人間もさらされておりますが、人間と共に暮らす愛犬や愛猫にも同じ影響を与えているのです。

人間と同じで、ストレスによる皮膚状態の異常や脱毛は少なくないのです。

◇愛犬・愛猫が、かかりやすい皮膚病

≪アレルギーなどの皮膚病≫

我々人間もそうですが、動物には異物を排除しようとする免疫機能が備わっています。この免疫機能が体内に入った異物に過剰反応してしまうことをアレルギー性皮膚炎といい、その原因となる物質をアレルゲンと言います。

アレルギーによっては外耳炎を併発する危険もあります。また、アレルギー性皮膚炎は遺伝的体質が関与することが多く犬種による差もあります。猫より犬に多いのも特徴です。

〇アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とは、花粉やほこり、ダニなどのあらゆる抗原をアレルゲンとする皮膚病です。アレルゲンを鼻や口から吸引すると強い痒みにより幹部を傷つけてしまいます。

アトピー性皮膚炎は遺伝的素因が大きく影響すると言われ、慢性化しやすく、一時的に治っても再発しやすい皮膚病です。

〇ノミアレルギー性皮膚炎

ノミのアレルギーによって起こる皮膚炎は最も多いと言われています。ノミに刺された際にアレルギー性の反応を起こします。背中や耳の後ろ、肛門の周辺に多く発症します。

〇内分泌性(ホルモン性)皮膚病

ホルモン性の障害は若い犬やメスの犬に多く見られ、手足や頭部以外の部位が左右対称に脱毛します。これは去勢手術や避妊手術をすることで改善が見られます。

また、他の犬の皮膚病とは違って痒みがあまりないこともあります。その他に小屋や食器など化学物質をアレルゲンとする『接触アレルギー』や、食物に含まれる成分を摂取することで起こる『食物アレルギー』などがあります。

≪細菌・真菌性の皮膚病≫

真菌や細菌が寄生・感染して皮膚に炎症が起こることを細菌真菌性皮膚病と言い、犬の皮膚病では脂漏症や膿皮症があります。動物には細菌やウィルス等の外的を排除しようとする免疫機能が備わっています。

しかし病気や老化など免疫力の低下により皮膚が外的の侵入を防ぎ、身を守るバリアとしての役目が低下している時に細菌が侵入しやすくなります。

〇皮膚真菌症

主に糸状菌(しじょうきん)というカビが原因となる皮膚病です。空気中に散っている胞子や皮膚真菌症にかかっている動物との接触で感染します。症状としては、体毛が細くなり円形状の脱毛が見られます。

痒みはあまりないようですが、この円形状の脱毛は悪化していくに連れ大きく広がっていきます。

〇膿皮症

傷口から黄色ブドウ球菌などの細菌が感染することで発症する皮膚病です。また、慢性の皮膚病や、免疫環境の異常なでも原因となります。患部は主に顔、脇、指の間、股の内側などで、症状としては炎症による非常に強い痒みがあります。

患部を掻いたり、咬んだりすることにより脱毛が起こります。

〇脂漏症

脂漏症は犬に多く見られ、皮脂の分泌異常によって引き起こされる皮膚病です。 内分泌異常、細菌、寄生虫、アレルギー、遺伝や栄養不足などが原因となり症状としては皮膚がベタベタ肌になってしまうケースと、皮膚がカサカサ肌になる(乾性脂漏症)ケースがあります。

どちらも二次的な感染や発疹が見られるようになり、強い痒みや脱毛することもあります。

≪寄生虫性の皮膚病≫

皮膚に寄生するものはニキビダニ、イヌセンコウヒゼンダニ、イヌツメダニ、ノミ等があげられます。これらが皮膚に寄生すると炎症等を引き起こします。

〇疥癬症

ヒゼンダニなどのダニの寄生によって起こる皮膚病です。患部は顔や耳、肘、かかとなどで症状としては非常に強い痒みがおこります。感染力も強いため、感染した犬から簡単に感染しますので注意が必要です。

引っ掻いたり舐めたりするためにかさぶたができたり、体毛にフケが出たりします。

〇毛包虫症

別名アカラス症やニキビダニ症と呼ばれる感染症です。ほとんどの犬に寄生しているニキビダニが免疫低下により異常繁殖することで発症します。生後1年以内の子犬によく見られ、テリア犬種や短毛種に多く発症するようです。

症状としては目や口などの皮脂腺が多く存在する部位の周囲が赤く腫れたり、脱毛したりします。発症初期に痒みはありませんが悪化していくにつれ、皮膚がただれ、ニキビのような膿が出て、強い痒みが起こります。

〇イヌツメダニ症

その名の通り、イヌツメダニが皮膚の表面に寄生することにより発症します多量のフケが出ることが特徴で、その多く重なったフケの中にイマツメダニがいます。

◇皮膚病対策における心構え

ご相談の中で、ステロイドに関する質問を多く頂きます。私は、決して「ステロイド薬は、絶対に使ってはいけない!」とは考えていません。

あくまでも対症療法という事を理解する必要はありますが、我慢できないような激しいかゆみには必要であり効果的な方法だと思います。大事なことは、このステロイドという薬に頼り過ぎないことです。

体質を改善し皮膚病を克服するという過程は、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら改善していくことも多く、まさに『山あり谷あり』です。

改善するまでに長期間の対策も覚悟しておかなければなりません。そんなに大変な皮膚病を乗り越えるためには、飼い主様の愛犬・愛猫の

『皮膚病を克服したい!!』という強い気持ちと根気が必要です。

大切な愛犬・愛猫が苦しむ姿をみれば、ステロイドを使ってとりあえず症状を抑えたくなる気持ちも分かります。
しかし、長い目で見れば体質を改善して根本的な改善に導くことが、本当に幸せで健康な生活を送るためには大事なことだと思っています。

愛犬・愛猫の身体を根本から改善しないと最終的な健康には辿り着くことはできない!!
そして、決して諦めないでください。愛犬・愛猫の為を思って正しく対処すれば、皮膚病は克服できる病気です!!

◇皮膚病の根本的漢方対策

外で飼っていれば細菌に感染する機会も多く、どうしても皮膚病を発症する可能性が高くなります。
また、室内飼いであっても皮膚病を発症するケースは多いようです。

我々人間が大事にし過ぎてしまい抵抗力が弱くなったことが皮膚病の増えている原因の一つでしょう。また逆に室内でストレスがたまり皮膚に影響が出てしまう場合もあるようです。

いずれにしても、強く痒がって地面などにこすりつけたり、脱毛が激しかったりすると見ていてとても可哀想です。ひどくなる前に気付いてあげて対策してあげる事が必要です。

前述したように、病院では皮膚病に抗生剤やステロイド剤が処方されるケースが極めて多いようです。細菌感染による皮膚病であれば抗生剤が有効ですが、いわゆるアトピー性皮膚炎であれば抗生剤は効きません。

ステロイド剤はアトピー性皮膚炎にも有効ですが長期に使用することにより副作用の心配が出てきます。

人間においての皮膚病対策でも西洋薬の副作用が心配、または西洋薬の効果がないという時に漢方が有効です。その症状に合った対策をすることにより、比較的短期間で効果が出る場合も少なくありません。

また、西洋薬は当面の治療に、漢方薬は体質改善にと、併用するケースも多々あります。

人間においての漢方対策ポイントは・・・

①皮膚病体質の改善

皮膚病の体質的な主要因は、『体内の血流悪化』と『体表の熱』の混在と言われています。

体内の血流が徐々に悪くなってくると、体表や上半身に「熱」が向かう事で「熱の偏り」を生じるのですが、これが皮膚の炎症となります。 よって、漢方対策による皮膚病対策は、以下の3点が中心となります。

  • 長年に渡り、慢性的に悪くなった『体内の血流』の改善
  • 代謝されずに蓄積された『老廃物・毒素(汚れた血液や水分)』の排除
  • 老廃物・毒素と共に体表に向かう『熱(炎症の元)』の排除

②老廃物・毒素の排出

皮膚対策は『老廃物・毒素』の排出作業でもありますので、この作業を止めてはいけません。

ただし、この作業の過程で生じてしまう「不快症状(かゆみ、イライラ、倦怠感、免疫低下)」などは少しでも軽減したいものです。

このためにも、漢方対策においては、症状を見ながら、以下のような漢方を利用していきます。

  • 炎症の元である熱を抑える漢方(清熱)
  • 皮膚に潤いを与える漢方(滋陰)
  • 毒素・膿を出す漢方(排膿)
  • 皮膚の代謝を促す漢方(補血)
  • 漢方軟膏

その他にも様々な漢方がありますが、その時の皮膚の状態・皮膚症状を見ながら使い分けます。
『体内(体質)』と『体表(皮膚症状)』を同時に対策することで、スムーズに皮膚病改善が進むのです。

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