水とは?
①水とは何か
水は津液とも言われ、体内における各種の正常な水液の総称です。
汗、鼻水、涙、唾液、尿、胃液、胆汁、髄液、関節液、リンパ液、細胞間液などすべて含まれます。水は小児では体重の約70%、成人でも約60%を占めており、人体を潤す大切な物質です。
体内の「水(津液)」は栄養に満ち細胞一つ一つを潤し、スムーズな機能が行える状態を保っています。そして「水(津液)」は体のラジエーターの役目も果たしています。活動すると温度が上がりますが、これをうまく冷まして恒常性を保っているのです。
②水はどのように作られるか
「水(津液)」は、飲食物を脾胃で消化吸収して得られる「水穀の精気(精微)」から生じたものの一つです。
③水の働きとは
「水(津液)」には滋潤・滋養作用があります。
体表に巡った水(津液)は、皮膚を滋潤し、体内にある水(津液)は臓腑を滋養しています。
また「涙、鼻水、唾液」などは目、鼻、口などを滋潤し、骨髄に入る水(津液)は関節の動きを滑らかにしています。
「水(津液)」は全身に分布しているため、生成・輸布・排泄に異常が出ると多くの臓腑の機能に影響を与えます。