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脾の病理≪虚証≫ ●脾気虚(ひききょ) 脾気虚は「脾気」が損なわれた状態ですが、さらに以下の4つに分けられます。 ①脾気虚弱(ひききょじゃく) 心身の疲労、飲食の不摂生、生まれつきの虚弱体質などが原因で、脾の『運化作用が低下』した状態です。食欲不振、食後のお腹の張りや眠気、全身の倦怠…
脾の病理≪実証≫ 「脾の生理」でご説明しましたように、脾には「運化機能」「統血作用」「昇提機能」といった生理機能がありますので、トラブルが起こると、『消化機能低下』『出血性症状』『内臓下垂』などの症状がみられるようになります。 機能が正常に亢進して起こる実証と、機能低下や慢性病によって引き起…
脾の生理≪脾・口・胃≫ 西洋医学的には「脾臓」は造血機能や免疫機能を担う臓器とされており、胃の裏側に位置します。ただし、人体にとってそれほど大きな役割はないとされ、仮に取り除いてしまっても生存には影響がないともされています。 一方、中医学ではその働きは全く異なって定義されます。飲食物を消化吸…
心の病理 「心」の生理機能が損なわれると血流に関係する障害や精神面の症状が現れやすくなります。「心」は火の性質を持つため、「過剰になり上昇しやすい」臓器とも言えます。 心の病証は大きく実証と虚証に分けられます。実証は機能が亢進した状態、虚証は機能低下や栄養不足の状態です。 ≪虚証≫ ●心…
心の病理 「心」の生理機能が損なわれると血流に関係する障害や精神面の症状が現れやすくなります。「心」は火の性質を持つため、「過剰になり上昇しやすい」臓器とも言えます。 心の病証は大きく実証と虚証に分けられます。実証は機能が亢進した状態、虚証は機能低下や栄養不足の状態です。 ≪実証≫ ●心…
心の生理≪心・小腸・舌≫ 「心」という言葉は、「心臓」を思い浮かべ、より重要な器官として認識されています。中医学においても生命活動の中心を担っていますが、あくまでも五臓の一つであり、他の臓腑とのバランスが重要です。 西洋医学的な「心臓」の働きだけではなく、様々な身体の調節機能を担っているのが…
肝の病理 具体的な症状として、機能が異常に亢進している症状(実証)と、機能低下や慢性病に多い症状(虚証)に分けられます。 ≪虚証≫ ●肝血虚(かんけっきょ) 心身の疲労、出血過多、慢性病による消耗などで肝血が不足した状態で、主な症状はめまい、ドライアイ、目のかすみ、血色不良、筋肉のしびれ…
肝の病理 具体的な症状として、機能が異常に亢進している症状(実証)と、機能低下や慢性病に多い症状(虚証)に分けられます。 ≪実証≫ ●肝気鬱結(かんきうっけつ) ストレスなどで気の流れが悪くなると、イライラ、情緒不安定、月経不順、上腹部の張った感じなどの症状が見られます。また、五行学説に…
肝の生理≪肝・胆・目≫ 【肝】は『気の流れを調節』し、また『血を貯蓄』します。また、血が多く含まれる『筋肉の調節』を行っています。そして、肝のリンク先の一つに『目』があります。 まとめると血液の運行と水分代謝を促進し、精神活動を調節していると言えます。 これらがうまく働かないと、イライ…
臓腑弁証 今までのブログで説明しましたように、『八鋼弁証』『気・血・水(津液)』を組み合わせていくことで、現状の体質を見極め、身体の不調の原因を探り、的確な漢方処方が可能となります。 そして、その他にも重要な点が、『五臓六腑』に異常がないか突き止める事です。ここでいう『五臓六腑』は、西洋医学…