同じ疾患なのに、『順調に病気を克服できる人』と『一進一退でなかなか克服できない人』 とに分かれます。 どうしてだろう??と思っていましたが、これには明確な理由がありました。
全ての慢性疾患において、共通点が1つあります。 それは 『交感神経の過剰な興奮状態』 ようするに『ストレス状態』です。
交感神経の過剰な興奮状態は、体内の様々な部位をも緊張させてしまいますので、筋肉は緊張し血管は収縮し、肩はこり、血流が悪くなり、痛みを発し、体内は悲鳴をあげ始めます。 病気を克服するためには、まずは『交感神経の過剰な興奮状態を抑える』必要があるのです。 いわゆる、体内を 『リラックス状態』 にすることです。
すると、各部位の緊張は解け、血流は改善し、体内の活性が高まります。 これこそが 『病気が治る体内環境』 ですね。 実は、漢方医学において最も得意とする点が、この 『交感神経の過剰興奮を抑える』 というところです。 時に、西洋医学での常識の範囲では考えられないような結果を引き出すときの大きな要因になっているところです。
『交感神経の過剰興奮を抑えて、リラックスした身体を作る。』 これこそが、西洋医学にはない、漢方医学ならではの治療概念のひとつであり、 病気を克服するために重要な対策ポイントなのです。