気虚(気の不足)
私たちは食べることで栄養素を摂取して生きています。食事から摂取した栄養素や呼吸によって得た酸素を利用して「エネルギー」を作るわけですが、食べようと思うことも、食べることも、食事から必要な栄養分を取り込むこともすべて、「エネルギー」がなくては行う事が出来ません。
生きていること自体が「気」が充実してこそ可能といえるのです。
気が充実している人は元気があり体力十分です。気が不足している人は内臓の機能が低下し、徐々に体調不良に陥ります。この「気が不足」している状態を「気虚(ききょ)」といいます。
≪気虚の原因≫
■先天的な体質虚弱
■暴飲暴食による栄養バランスの乱れ
■過労
■大病
■老化 など
≪気虚の症状≫
『身体虚弱・緊張維持の低下』
『“寒”症状』
◆新陳代謝の活性低下
動きが緩慢、疲れやすい、痩せる、持久力がない、話し声が弱い、眠い
◆バリア機能の低下
風邪を引きやすい
◆体が温められない
手足が冷える、寒がり、顔が青白い、排泄物がさらさらと薄い
◆胃腸の機能低下
少量しか食べられない、食べてもおいしく感じない、胃がもたれやすい
◆保持する力が弱く、漏れやすい
軟便・下痢をしやすい、脱肛、尿漏れ、汗をかきやすい、生理出血がダラダラと続く(慢性出血)
◆生理の症状 ※血をとどめる力が低下し月経異常を起こす
早め早めに出血が始まる、出血が長々と続く、月経血の色はやや淡く少量
◆舌
やや痰で大きく腫れる、歯形が見られることが多い